秦野市消防本部は6月1日から3者間同時通訳サービスを導入し、外国語での119番通報対応を開始する。15言語に対応しており、外国人の通報に対する迅速で正確な救急活動が期待されている。
秦野市の外国人居住者は3275人(3月31日現在)。昨年度は外国人による119番通報が46件あり、その中でも通報内容や場所などが全くわからないものも4件あった。これまでは、まずは現場に行き通報者と身振り手振りでコミュニケーションを図りながら通報内容を探り、救急活動に当たっていたが、通訳サービスを導入することで、より具体的な内容を知ることができ、的確な救急活動が行えるという。
外国語による119番通報があった場合、消防本部の司令室で24時間対応の通訳センターに電話回線をつないで3者間通話を行い、通訳オペレーターが言語を把握し、消防と通報者の内容を同時通訳する。現場では携帯電話のスピーカーを活用し、3者間で状況や症状などを把握していく。
対応言語は英語、中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、タガログ語、ネパール語、ポルトガル語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、マレー語の15言語。秦野市内の登録国籍で最も多いのは中国(中国語)で、次にブラジル(ポルトガル語)、ベトナム(ベトナム語)となっている。
正確な状況確認が的確な対応に
5月21日にはサービス導入開始に向け、シミュレーション訓練を実施。当日は中国語を話せる市非常勤職員の協力のもと、頭痛を訴える通報者の救急活動という想定で、現場対応訓練が行われた。訓練には消防署職員ら約30人が集まり、見学を行った。通報者を務めた人は「中国語で状況を聞かれたので簡単に答えられた」と話す。救急隊職員も「その場で聞けるのがいい。的確な対応ができる」と話した。消防本部では訓練の様子を撮影した動画で全職員に周知を図り、本格運用に向けて準備を進めている。
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