第68回全国小・中学校・PTA新聞コンクール「学校新聞の部」で秦野市立東中学校の学校新聞「東中新聞」が優秀賞・全国新聞教育研究協議会賞を受賞した。3月2日に毎日新聞東京本社で表彰式が行われた。
同コンクールは毎日新聞社、毎日小学生新聞、全国新聞教育研究協議会が主催、文部科学省などが後援し、毎年行われている。今年度の応募総数は805団体、1万1293点で、上位20団体が表彰された。
「学校新聞の部」の最上位賞は内閣総理大臣賞で、東中新聞が受賞した全国新聞教育研究協議会賞は第3位にあたる。
東中新聞は1年生から3年生までが委員を務める広報委員会(片野碧委員長・委員19人)が発行。1950年創刊から歴史を繋ぎ、全国コンクールの常連となっている。
発行頻度は近年、月2〜3回。今年度は受賞を視野に、4月の委員会で月3回の発行を決め、行事の際には号外も発行してきた。発行頻度の高さは、上位受賞作の中で飛び抜けていたという。
審査員からの講評でも「このペースで発行することは、とても大変なことだと思います」と労いの言葉があったほか、「伝統を守りながら新しい取り組みに挑戦している」などと評価された。
ふるさとの歴史・逸話を連載
月3回の発行のうち、2回分は1〜3年生で構成される班ごとに交代で制作、残りの1回は3年生だけで制作してきた。 月1回連載のコーナー「ふるさと秦野探検隊」は今年のオリジナル企画。毎回テーマを考え、地元・東地区の歴史や逸話を紹介した。現場へ足を運んで取材し、近所の人への聞き込みなども精力的に行った。教師陣からも楽しみにされてきた。
片野委員長(3年生)が特に印象に残っているのは、年1回の特別号だった第1122号(10月19日号)。夏休み前から企画会議を行い、新しいトイレや学校給食開始に関連した記事を掲載。「ふるさと秦野探検隊」コーナーでは源実朝の御首塚(秦野市東田原1018の2)を題材にした。
「太田早紀副委員長が友達を連れて鎌倉まで実朝の体があるお墓を探しに行ったり、広報委員会以外のクラスの人も撮影に協力してくれたり、みんなの協力でできました」と片野委員長。地元の人たちからも「郷土愛を感じるすばらしい企画を中学生が作ってくれた」と好評だった。
PTA広報や学校新聞の指導者で、助言役として東中新聞に長年関わってきた武勝美さん(82)=寺山在住=も「月3回発行に加え、新たな挑戦として、地元の魅力を自分たちで再発見し、紹介してきたのはすごいこと」と称えた。
最後の仕事は「入学おめでとう」
1月に行われた最後の委員会で片野委員長は「発行頻度が高い中、まとまってくれてありがとうございました」と委員たちに気持ちを伝え、後輩へバトンを渡した。
3年生は3月11日に卒業し、同校を旅立った。しかし、片野委員長は4月発行の「入学おめでとう号」を今も制作中。「前年度の委員長が春休みに制作するのが伝統なんです」と顧問の倉持有里子教諭はいう。3月13日、教室には同号を作る片野委員長の姿があった。
|
<PR>
秦野版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
|
|
|
|
|
|
<PR>