東名高速道路鶴巻高架下にある花壇の手入れを行う鶴巻上部自治会(北村実会長)の花壇愛好会(飯塚登志男委員長)が今年、発足10年を迎えた。7月19日には花壇清掃後に自治会館で慰労会を開き、10年の歩みを振り返った。
鶴巻上部自治会は東名高速道路鶴巻高架下を挟んで両側に広がる自治会で、430世帯が加入している。花壇は市道8号線東名高速道路鶴巻高架下の鶴巻公民館へ向かう道路の入口そばにある、およそ20坪の土地で、中日本高速道路株式会社が所有する土地の一部。鶴巻小学校の児童が草取りをしていた時期もあったが、その後はアシなどの植物が茂っていた。
花壇は鶴巻上部自治会のエリア内にあったことから、同自治会に維持管理の打診があり、自治会内で検討した結果、引き受けることにした。
当時、同自治会の副会長を務めていた北村会長は「役員会を開いて相談した。美化活動は防犯対策にもなるし、住民がふれあうことで絆を深める場になると考えた」と振り返る。
現地を訪れると、地盤は固く、雑草や多くの石で荒れていた。はじめに地域の農家からトラクターを借りて整地をして、ブロックを並べて花壇を整備した。2010年に花壇を「ふれ愛ガーデン」と名付け、市の美化ボランティア制度(アダプト・プログラム)に登録。愛好会を設け、本格的な活動を開始した。
地域で手づくり
花壇の特徴は、住民の手で作られていること。6月はマリーゴールド、11月はパンジーなど、市から支給された季節の花を植える。夏場は原則週1回、午前8時半ごろから集まり、手入れをしている。花壇で使う1回あたりの水の量は約200リットルで、活動に賛同した近隣農家が、井戸水を提供している。
また10年3月には住民が花壇名を記した看板を制作して設置。自治会内の広報紙にも活動の様子を報告し、地域で愛着を持てるようにPRした。
喜びの声が活力
10年間活動を続けていくなかで、住民だけでなく、ハイカーや観光客、近隣の鶴巻公民館を利用する人たちからの反応もあった。
結成当初から参加し、15年から6年間、委員長を務めている飯塚さんは「ほかの地域の人にも喜んでもらえるのは嬉しい」と話す。
現在メンバーは22人で、平均年齢は70代後半になった。6月21日にマリーゴールドとベゴニア、ブルーサルビアを250株植え、7月19日には作業後にメンバー16人が集まり、これまでの活動の様子を収めた写真をスライドで流して、活動を懐かしんだ。
「あっという間の10年。ときには枯れてしまうこともあったが、毎年咲くようになった」と北村会長。「感謝の声が活動の喜びと誇りにつながっている。メンバーを募集しながら、長く続けられる活動になれば」と話した。
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