秦野市下落合のクレッセント音楽教室(石井晶子代表)に通う荒井大河君(小田原市・小5)と丸林怜夢(りむ)さん(茅ヶ崎市・小6)が、「日本演奏家コンクール」アンサンブル部門で第3位を獲得した。同コンクールは未就学児から一般成人までの演奏家の技術を研鑽する場として行われているもので、絶対評価で審査が行われている。今年はコロナ禍で参加者が少なかったものの、絶対評価の基準は変わらず、2人は連弾で1・2位なしの第3位となった。
コンクールは今回連弾での出場が初挑戦となる丸林さんが熱望して実現したという。2人が弾いたのはモーツァルト作曲『4手のためのピアノソナタ K.521第1楽章』。今年3月くらいから練習を開始したが、新型コロナによる外出自粛などで合わせられるのは同教室での練習時のみ。5回ほど合わせたそうだが、普段は自分のパートのみを練習するため「相手がどうやって弾くのか想像した」という。荒井君は「(丸林さんが)どう自分が弾いているかをちゃんと見てくれたので良かった」と話す。丸林さんは初の連弾で「相手の弾き方に合わせないといけないので大変だった」そうだが、2人は次第に息を合わせていったという。
本番で最高の演奏
迎えた9月20日のコンクール本選当日。横浜市泉区民文化センターテアトルフォンテの舞台で2人は堂々と弾き切った。「モーツァルトの曲らしく細かい所まで弾けていて、安心して楽しんで聴けました」と石井代表。演奏はこれまでで一番の仕上がりで、手ごたえがあったぶん、もう少し上の点数が獲得できていると思ったそうだが、結果は第3位に。しかし、今コンクールのアンサンブル部門参加者としては唯一入賞を果たした。2人としては若干の悔しさがあるそうだが「楽しかった」と口を揃える。
石井代表は「怜夢ちゃんはロマン派の曲を感情を込めて豊かな音で表現できるし、大河君はスタミナと集中力があり今後もっと大きなことができる未知数さがある。才能がある2人です」と話す。今は2人とも次のコンクールに向けてソロ演奏の練習を始めている。今後の夢はと問えば「音の広がり方が面白い2台ピアノにもまた挑戦したい」と荒井君。丸林さんは「連弾は難しいけど楽しかった。いつかサン=サーンスの『死の舞踏』を2台ピアノで弾いてみたい」と話した。
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