秦野市は7月15日の記者会見で中学校給食センターの愛称が「はだのっ子キッチン」に決定したと発表した。市では2021年12月の中学校完全給食実施に向け、準備を進めている。
愛称は、新たに開始する中学校完全給食が生徒はもとより、保護者をはじめとする多くの市民に親しまれ、食育の推進等に広く活用される施設となるよう、市内全9中学校の生徒から募集。総数530点の中から教育委員会が選考し、2人の生徒の案から決定した。
愛称については、「親しみやすく、覚えやすいもの」「秦野市の特徴を表現し、学校給食をイメージできるもの」「自作の未発表作品で、他の商標を模倣していないもの」「特定の企業又は団体の名称を含まないもの」を募集。これらの要件をもとに、「秦野市立中学校給食基本方針」に掲げた「安全・安心でおいしい、生徒が喜ぶ学校給食」を実現し、「保護者、学校及び行政が連携して共に『はだのっ子』を育てる」という思いを込めたものを選んだという。
今後はこの愛称を「学校給食センター」施設や配送用のトラック等に掲示するほか、学校給食の事業全般にわたり愛称を活用することで、生徒、保護者、市民や関係団体等と連携しながら、中学校給食の充実・発展に努めていくとしている。
完成は9月
秦野市では、食育と子育て支援の観点から中学校完全給食開始に向け、2018年2月に「秦野市中学校完全給食実施庁内委員会」と「秦野市中学校完全給食推進会議」を立ち上げ本格的に始動。提供方式について市内外の小中学校での試食や調査等を行い、安全・安心でおいしく、高い水準の衛生管理やアレルギー対応が可能で、財政面でも効率的な投資効果が期待できるとし、同年10月には同会議が「センター方式」が望ましいと市に答申した。
翌19年3月には建設用地として旧水道局庁舎跡地(曽屋830の1)を有力候補地に。同地は「すべての中学校で調理から2時間以内の喫食が可能なこと」や「1日当たり4500食を作ることから敷地は3〜5千平方メートルあること」などの要件を満たしている。その後ハーベストネクストグループ(代表企業ハーベストネクスト(株))が運営事業者となり、20年12月より建設がスタートした。
センターの完成は今年9月を予定。開業準備をして、12月から提供を開始するとしている。
みんなでつくる秦野スタイル
中学校給食では秦野の特色を生かした中学校完全給食=「秦野スタイル」を目指している。旬のものを取り入れたり、アレルギー食にも対応。地場産の食材も積極的に取り入れるなど、食育推進に取り組んでいくという。
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