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秦野版 公開:2013年8月8日 エリアトップへ

報徳仕法の足跡 映像化 制作期間1年 10日に上映

公開:2013年8月8日

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カメラを持つ大澤さん
カメラを持つ大澤さん

 第19回全国報徳サミット秦野市大会が10月19日(土)に市文化会館で行われることに先立ち、8月10日(土)午後1時から同館で全国報徳サミット開催記念講演会が開催される(申し込み不要、入場無料)。同講演会の中で上映予定の映像作品「報徳を広めた功労者〜安居院(あぐい)庄七(しょうしち)と草山(くさやま)貞胤(さだたね)」は、市生涯学習課文化財班(市史資料室)の大澤豊さん(62)が撮影、編集を手掛けた。

 大澤さんが市生涯学習課から映像制作の依頼を受けたのは昨年4月。同サミットを開催するにあたり、二宮尊徳の教えである「報徳仕法」を広めた秦野出身の安居院庄七と草山貞胤の紹介映像を作ってもらえないかとの打診だった。

 撮影は二宮尊徳、安居院庄七、草山貞胤のゆかりの地である小田原市、静岡県浜松市、掛川市、栃木県真岡市などで行われた。大澤さんが所有するビデオカメラ2台を駆使し、同課職員と現地を訪れた。撮影した全素材は5時間を超えるという。企画、撮影、編集合わせて約1年間かけて制作された作品は、13分40秒ほどにまとめられている。

 撮影素材はパソコンに取り込み、編集作業をした。ナレーションは聞きやすいように市史資料室の女性職員に依頼したという。

 「素人の作品づくりはなかなか大変」と話す大澤さん。最も頭を悩ませたのが足跡(そくせき)の表現方法だ。プロが作れば再現映像を交え臨場感があり、わかりやすいものができるが、素人は現在残っている記念碑や風景を映像に収め、ナレーションでカバーするしかないという。

 撮影前の構成の段階から綿密に考え、必要なカットを決めていったという。その一例が安居院庄七。報徳仕法を実践し、家業や村の建て直しを行い、大日本報徳社本社を掛川市に作ったことなど、秦野では考えられないほど現地の人から尊敬されていた。その功績を初めて見る人にもわかりやすく伝えるため策を講じたという。

40年のキャリア活かして

 自身を「素人」と称するが、大澤さんが映像を撮り出したのは大学生時代。8ミリフィルムの頃から数え映像に携わって40年程の経歴を持つ。現在でも趣味で映像制作をし、地元の映像愛好家が集う「湘南映像サークル」にも所属。昨年は、定年退職した男が秩父巡礼の旅に出て自分を見つめ直すという自身の境遇に重ねた作品を制作した。

 市役所の仕事では秦野市の伝統文化の撮影、編集や、VHS等に収められてきた過去の映像のデジタル化、ディスク化を行っている。

 上映を前に大澤さんは「ちゃんと伝わるか心配。しかし、何も知らない人が観ても分かるように手を加えてきた。これをきっかけに二宮尊徳、安居院庄七、草山貞胤のことを知ってもらい、秦野も捨てたもんじゃないと思っていただければ幸いです」と話した。
 

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