古谷義幸秦野市長 2期8年を総括「一定の成果」 「将来負担無き市政に注力」―新春インタビュー―
インタビューに答える古谷市長
２０１４年の年頭に当たり、本紙では古谷義幸秦野市長にインタビューを行った。今月２期８年の任期を終え、改選を控える古谷市長は、自らの市政を振り返り「マニフェストに掲げた一定の目標を達することができた」と評価。将来に向けては２０２０年の東京五輪を「都心に近い秦野を世界にアピールするチャンスと捉えたい」などと語った。（聞き手は須藤一成、野口康英）
東京五輪、秦野も好機に
―昨年を振り返っての感想をお聞かせください。
「昨年は、２０２０年東京オリンピック・パラリンピックの決定やサッカーＷ杯への出場が決まるなど、スポーツ界を中心に明るい話題がありました。また、富士山がユネスコ世界文化遺産に登録されたこともうれしい話題でした。我がまちからは富士山の美しい姿を各所から見ることができます。改めて富士山の素晴らしさを感じました」
―東京は秦野市から約１時間。東京オリンピックに絡めて何かできることはあるのではないでしょうか。
「６年後のオリンピック・パラリンピックには世界中から人が集います。秦野は都心から近いこともあり、世界にアピールするチャンスと捉えたいですね。日韓サッカーＷ杯の時に九州の小さな村がカメルーン代表チームのキャンプ地となったことが話題となりました。本会場へのアクセスや練習環境を考えると、秦野は選手の練習会場として最適だと思います。事前の練習会場としてどこかの国をお招きする、といったこともできるのはないかと思います」
―さて、昨年の市政全般を振り返り、印象に残った事業をお聞かせください。
「ハード面ではカルチャーパークの再編整備、鶴巻温泉駅南口広場の整備、秦野駅南部土地区画整理事業等、長年の懸案であった事業を進めることができました。ソフト面では10月の全国報徳サミットの開催が特に印象に残ります。二宮尊徳の教えである報徳仕法を全国に広めた尊徳の弟子で本市出身の草山貞胤（さだたね）、安居院庄七など郷土の偉人を再認識できたことは、市民にとって意義深いものであったと思います。また東名バスストップにおける羽田空港線の停車、高速バス利用者駐車場の設置により市民の利便性を高めることができました。障害者スポーツフェスティバルなど新しいイベントも開催しました。６年後の東京パラリンピックには、ぜひ秦野から選手を出したい。そのために、障害者スポーツの大会を秦野に誘致したい、との思いを持っています」
―いわゆる「アベノミクス」効果で景気に明るい兆しが表れ始めました。実感としてはいかがですか。
「税収としてはすぐに効果は表れませんので、現状での実感はありません。大企業の好業績も発表されていますが、地方経済への波及はまだまだといったところではないでしょうか。消費税の増税などもあり、今後の経済動向に注視する必要があります」
―次年度予算の歳入の見通しはいかがですか。
「現状の見通しとしては税収面で約１億４千万円の減収が予想され、依然として厳しい状況です」
―間もなく２期８年を終えます。振り返り、ご自身の市政に点数をつけるとしたら何点をつけますか。
「マニフェストに掲げたことは概ね達成できたのではないかと思います。点数をつけることは難しいですが、先日マニフェストの外部評価をしていただきました。１期目は『具体的成果あり』と『ある程度成果あり』を合わせると69％、2期目は１００％の評価でした。一定の目標を達することができたと思っています」
―具体的な成果をあげるとすれば。
「主なハード面では、はだのクリーンセンターや大根川ポンプ場の建設などです。ソフト面では行財政改革を推進したことだと思います。特に公共施設再配置計画で進めている施設の複合化や余裕スペースの活用方法については、全国のモデルとして多くの方の注目を集めました。８年間の市政では決して大風呂敷を広げるのではなく、小さなことをコツコツと積み重ね、市民の皆さんが喜ぶことは何でもやろうとの姿勢で取り組んできました」
―逆に不十分だったこと、課題として残った部分は。
「マニフェストで実現できなかったこともあります。また商業の活性化や水無川風の道構想の具現化、大秦ショッピングセンターを含む秦野駅北口整備などが課題として残りました」
―秦野の未来像について考えをお聞かせください。
「秦野は都会に近くて便利なまち、コンパクトなまち、自然豊かなまち、といった長所があります。こうした特性を活かしながら、まちづくりを進めることが必要です。また、将来の市民に大きな負担を押し付けるようなことはしたくありません。今やるべきことをしっかりとやっておくことが大事だと思っています」
―最後に未来を担う若者にメッセージを。
「多くのことを体験してほしい。若い時に多くのことを体験し、感じることは、生き方を左右する大きなきっかけになると思います。自分の目標をみつけ、素晴らしい未来、夢、希望の実現に挑戦してください。今も、将来も、日本には皆さんの若い力が必要です。若い力が秦野の力となり、日本の力となります。皆さんの豊かな感性と限りない可能性に期待しています」
|
|
＜PR＞
秦野版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281／そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
＜PR＞
