権現山の平和塔を改修 礎と共に広場に移設
老朽化に伴い弘法山公園内の平和塔と平和の礎が改修され、昨年12月27日に完成式典が開かれた。権現山山頂のより登山者の目に着きやすい場所に移設された。
この塔と礎は戦後復興期の1952年、秦野市の前身である秦野町により、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝えるため建立された。60年以上が経過し、老朽化が進んでいたことを受け改修されることとなった。また周りに木が生い茂っていたことから、改修を機により多くの市民の目に留まりやすいよう、約10m東に移設した。
高さ5mの「平和塔」の中央部には、初代国立国会図書館長であり憲法学者の金森徳次郎氏の筆で塔名が刻銘。さらに新しい塔には、旧塔の写真とともに当時の人々の平和への想いなどがつづられている。
また同塔の後ろに設置されている「平和の礎」には、本町地区に縁のある日清・日露戦争以降の戦没者約360人の名前などが刻まれている。
古谷市長や市遺族会、地元自治会など約30人が出席して、昨年12月27日には移設改修の完成式典が行われた。移設改修費は約1650万円。権現山山頂の「千畳敷」と呼ばれる広場で展望台とともに訪れた人を迎え入れる。市は「未来を担う若者を始め、あらゆる世代に平和の尊さや大切さを訴えていきたい」としている。また遺族会の石井昇会長(74)は、「市がこのように関心を持ってくれるのは嬉しい」とし、「戦争が繰り返し起こらないよう、市民みんなできちんと戦争と平和について認識していけたら」と話した。
同市に縁のある戦没者は1686人に上り、遺族会は現在およそ600世帯。市内の各地区に忠魂碑が建てられている。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
|
|
|
|
|
|
<PR>