ゴールを狙う一瞬をとらえた、光と影のコントラストが印象的な1枚の写真。第48回横須賀写真連盟公募展で大賞に選ばれた同作を撮影したのは、秦野市曽屋在住の小松均さん(53)。聴覚障害があり、また車椅子で生活をしながら撮影活動を続けている。
受賞作のタイトルは『真夏の猛練習』。厳しい暑さの中、体育館で車椅子バスケットボールの練習に励む友人の熱意に、思わずシャッターを切ったという。
同展には過去2回入選しており、大賞に輝いたのは初めて。小松さんは「まさか選ばれるとは思わなかった。最高の賞をもらえてとても嬉しい」と手話で喜びを表した。
出身は山形県。幼少期に高熱が原因でほぼ聴力を失った。その後21歳で交通事故に遭い、余儀なく車イス生活となった。
写真を本格的に始めたのは約3年前。退職を機にカメラを購入し、友人にアドバイスをもらいながら腕を磨いた。主に富士山などの風景をカメラに収め、これまで日本山岳写真協会展や二科会写真部神奈川県支部公募展など、20作以上がコンテストで入賞している。
かけがえのない妻の支え
撮影活動の支えとなっているのは、自身も聴覚障害がある妻のキヌエさん(55)の存在だ。天気が良ければいつもカメラを持って1人車で出かける小松さんを、キヌエさんはおにぎりを作り送り出してくれる。2人で撮影旅行に行くこともあり、北海道から鹿児島まで、運転を交替しながら車の旅。ドライブが趣味だというキヌエさんも一緒に思い出作りだ。最近では写真に熱中する夫の影響でキヌエさんもカメラを手にすることがあり、キヌエさんは「撮ることが少し好きになった」と微笑んだ。
小松さんは、何事も諦めないことが自身の良い面だと自己分析する。目指すのは、常に最高で自分にしか撮れない写真。これからも、夫婦二人三脚で撮影活動を続けていく。
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