JAはだので地域振興作物として生産拡大を進めるニンジン「アロマレッド」の規格外品を有効活用した「アロマレッドのにんじんポタージュ」の販売が2月1日に開始された。開発には3年を要したという。
JAはだのでは、鳥獣被害を低減するエゴマやニンニク、6次産業化を目指してきた百目柿などを「地域振興作物」に位置付け、重点的な生産振興と、一貫した指導強化を図っている。ニンジンもその一つで、市内の生産者らが統一の品種「アロマレッド」を生産する事で数を確保し農協の名前で共同販売している。
生産者の根岸敏昭さん(69)=簔毛在住=は5年前からアロマレッドの栽培を始め、3年前から仲間と栽培面積の拡大に努めてきた。「今までと栽培方法は変わらないが、堆肥などを使い農薬は最低限に抑えている。アロマレッドは名前の通り香りがよく、甘味があり、ニンジン嫌いの人でも食べられる」という。
有効活用めざし3年かけて開発
産地化を進める中で、形が悪い物や傷ついた物、大き過ぎる物などは市場へ出せなくなる。生産者から規格外品の有効活用について要望を受け、3年前、JAはだの生活福祉課で、ニンジンの規格外品の加工について研究が始まった。取り組んだのは同課の女性4人。当初はニンジンジュースを考えたが、試飲会で寄せられた声を参考に、ポタージュの開発へ舵を切った。
苦労したのは、レトルト加工場探し。美味しさや色味に納得のいく場所を探し、遂に群馬県上野村の農協の加工場に決めた。同課の職員らは加工場に何度も足を運び、ニンジンや玉ねぎの量も最善の割合を求め、試飲を繰り返したという。
完成したポタージュは、アロマレッドの甘さを生かした飲みやすい口当たり。レトルトなので袋のまま湯煎するか、皿に開けてレンジで温めればすぐに食べられる。1パック150g入りで300円税込。じばさんずのほか、JA女性部共同購入でも販売している。
発売日の2月1日、じばさんずで行われた試飲会では同課の職員や根岸さんが店頭に立ち、100食が1時間でなくなった。味わった人たちからは「甘くておいしい」と好評。同課の渡部裕美課長(50)は「皆で苦労しながらやっと販売に至ったのでほっとしています」と話した。
JAでは今後も商品のPRを続け、アロマレッドの消費拡大を目指す。
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