東中学校(小澤直彦校長/生徒数278人)が、YouTubeを活用した学習支援の取り組み「東Tube(トーチューブ)」を配信している。新型コロナウイルス感染症に伴う休校期間に同校が立ち上げたもので、市教育委員会とタイアップしたICT教育の実証実験校として実施。全教員が「東Tuber」となり、これまでに60本の動画を公開している。
東Tubeは、東中学校のYouTube公式チャンネル。新型コロナに伴う休校で、生徒の家庭学習を支援する目的で開設した。
動画は各科目の教員が自分で制作。自己紹介等から始まり、自身が出演し授業のように進めるもの、パワーポイントに解説を吹き込んだもの、休校中の課題の補完や教科書が予習できる内容、知識の幅を広げる内容など各々で考え作っている。
開設のきっかけは、職員室での会話。全国的にオンラインを活用した学習が着目される中、「YouTubeは簡単にできるのか」が話題になった。これに若手教員が「難しくない」と反応し、実施を検討。すぐに市教育委員会に相談し、準備に取りかかった。
4月30日の分散登校に合わせ行ったアンケートで全家庭のインターネット環境を調査。家族との端末共有など常に見られない少数の生徒にはタブレットを貸し出す許可を教育委員会に取り、環境を整えた。
これに合わせ若手教員が5月の連休中、自発的にサンプル動画を作り連休明け早々に講習会を実施。14日には1本目を公開した。動画はリンク集を配布し生徒のみ見られるようになっている。
今は運用を組織化するため、ICT活用推進委員会を立ち上げている。YouTubeに馴染みがなかった年配教諭らも次の動画をより良くする方法を積極的に考えるなど、自らも楽しみながら動いているという。
「小規模校だからこその身軽さと教員間のコミュニケーション力が、スピード感につながったのでは」と小澤校長。委員会メンバーの櫻井雅之教諭と熊澤拓也教諭も、「この取り組みで先生同士のチームワークが向上しました」と話す。
桐生菜月さん(3年)は「休校で受験が心配だったけど、動画で復習できたので安心しました」と話し、江原潤羽(うるは)さん(同)も「今はスマホを使っている人も多く、家で勉強に活用できるのが良いです」と続けた。
休校が解除され公開ペースは落ちているが、作成した動画は授業でも活用されている。また、教員が慣れたことでリモートにも即座に対応できるなど学校としてICT化が進んだほか、生徒たちもインターネットの扱い方をより身近なこととして実感するなど、ネットモラルの知識醸成にも役立っている。
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