秦野市出身の女子野球選手、加藤優さん(26)が7月23日、「はだのふるさと大使」に就任した。スポーツ分野及び女性としては初めて、通算では6人目の就任となる。
「はだのふるさと大使」とは、秦野市が様々な分野で活躍する秦野ゆかりの著名人等を任命することで、広く街の魅力や情報を発信し、街のイメージアップにつなげることを目的に2019年から設置している制度。これまでに5人が就任しているが、スポーツ分野、かつ女性としては初の大使誕生となった。
野球歴は約20年
加藤さんは1995年、秦野市生まれ。父親の文彦さんが創設した少年少女野球チーム「秦野ドリームス」に所属し、5歳から野球を始めた。小学6年生では秦野市選抜として姉妹都市の米国パサデナ市を訪問し、交流試合に出場。厚木商業高校在学中に企業チーム「アサヒトラスト女子硬式野球部」に入団した。
2016年から19年までは女子プロ野球チーム「埼玉アストライア」で外野手として活躍。同チーム所属中には、秦野市内外の小学生と秦野市唯一の女子中学生野球チーム「西湘Future」を対象とした野球教室も実現し、地元出身の女子プロ野球選手として注目を浴びた。また、19年には外野手部門でベストナインも受賞した。
現在は、県内初の企業チーム「GOOD JOB女子硬式野球部」に所属する傍ら、横浜DeNAベイスターズのスクールコーチやTVへの出演など多岐にわたり活動。今年8月7日に行われる大会を最後に、現役引退を表明した。
就任記念教室も
スポーツ界からの初の就任ということで、記念となるよう任命日は東京五輪開会式にあわせて7月23日に。これに先駆け、15日には秦野市役所で授与式が行われた。
当日、キリリとしたスーツ姿で登場した加藤さん。高橋昌和市長から任命書を受け取ると「いろんな方々に自慢したい場所が秦野市にはたくさんある。私自身の言葉で情報を発信していきたい」と挨拶した。また、記念品として受け取った秦野の銘菓詰め合わせを改めて見た加藤さんは「子どもの頃から当たり前にあった物にまたしっかり触れる機会が訪れた。感想など、SNSでアップできたら」と大使としての意欲を見せた。
大使就任を記念し、7月27日には加藤さんが講師を務める「少年少女野球教室」が中栄信金スタジアム秦野で予定されている。加藤さんは子どもたちに向けて「何でもいいので夢や目標をもって、夢中になって楽しんでほしい」とメッセージを送った。
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