天台宗医王山東光寺薬師堂山門(南矢名)が8月24日、秦野市指定重要文化財に指定された。山門の指定としては2003年の命徳寺山門(河原町)以来15年ぶり。全体では38件目の指定となった。
東光寺薬師堂山門は江戸期の1774年(安永3年)の建造と記されていて、専門家も様式から、その時代のものであると裏づけている。二階建てで、まわり縁のある三間楼門は県西部では唯一であることなどから、貴重な文化財として判断された。
正面から続く石段が門の中央近くまで伸びていて階段の途中に建てられており、前面の柱が他の柱よりせり出して長くなっているのが大きな特徴。これにより、正面から見て山門がそびえるように高く見え、左右には金剛力士像が安置される仁王門となっている。
この山門は老朽化が進み改修の計画が進む中、自動車が乗り上げる事故により傾きが生じ、改修を急ぐ必要が生じた。工事は2016年10月に開始され、2017年12月に完成した。改修には注意が払われ、柱を始めそれまでの部材を極力そのまま活用したという。文化財を担当する市生涯学習文化振興課は「改修後も文化的価値は保たれている」と話す。
山門の改修に合わせ、阿(あ)形、吽(うん)形像の金剛力士像も修復され、きれいになった。今後は市が解説板を設置する計画だ。
薬師堂は新築へ
山門よりさらに古く17世紀に建立されたとみられる薬師堂は、正面から見ると柱が6本ある「五間堂」と呼ばれる建築様式が特徴。市によれば「五間堂と仁王門が揃っているところは県内でも珍しい。寺としての格式の高さを表しているのでは」と指摘する。しかし薬師堂も老朽化が進んでいて、同寺では、耐震性の問題などから、今後新築する予定だという。
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