みんなの思いを『ひとつ』にしよう。横浜ベイスターズファーム公式戦5回裏、水色に染まる横須賀スタジアム――。
今月10日に行われた読売ジャイアンツとの試合中、大勢の観客が震災復興の願いを込め、スタンドで水色のタオルを掲げた。この日の試合は、産業能率大学と横浜ベイスターズが提携しているスペシャルゲーム。タオルを掲げるイベントは、会場を『ひとつ』にしようと学生が企画した。まず、スタジアム入口で東北への応援メッセージを来場者や選手から集め、ボードに貼りつけてひとつの絵をつくる「メッセージアート」を作成。メッセージを書いた来場者に水色のオリジナルタオルをプレゼントした。タオルには手と手をつないだ人が描かれており、”繋ぐ”という思いが託されている。
メッセージアートのモチーフとなったのは「虹」。これには「やまない雨はない」という復興への希望が込められている。この企画には家族連れなど約600人が参加し、集まったメッセージの一部は試合中に紹介された。参加者からは「目に見える形で東北を応援できるのは嬉しい」という声もあった。このメッセージアートは、東北で行われる公式戦の会場にも掲げられる予定だという。
つながり共有する
スペシャルゲームのイベント企画は産業能率大学の学生が授業の一環として取り組んでいるもので、今年で5回目。毎年子どもたちが楽しめるようなイベントを行っているが、今回は東日本大震災を受け「改めて家族の大切さやつながりを意識してもらいたい」という思いから視点を変え、大人から子どもまで多くの人が参加できる企画に。リーダーの内田いつきさん(情報マネジメント学部3年)は「この企画でスカスタをひとつにするだけでなく、思い出を共有して繋がることで震災への思いも忘れないでもらえたら」と話していた。
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