神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2012年3月9日 エリアトップへ

「里山再生」市民協働で 野比と長坂のモデル地区で水田づくり

公開:2012年3月9日

  • LINE
  • hatena
野比・千駄川上流にある市内では数少ない水田。ホタル観察のスポットとしても知られ、里山的環境が残されている場所
野比・千駄川上流にある市内では数少ない水田。ホタル観察のスポットとしても知られ、里山的環境が残されている場所

 横須賀市は新年度より里山の保全・活用に向けた動きを本格化させる。野比・千駄川流域と長坂・沢山池周辺をモデル地区に定め、自然保護活動などを行っている市民団体との協働で水田や樹林地の維持管理を行っていく。将来的には、自然環境の学習の場としても機能させていく計画だ。

 里山とは人々の生活と結びついた山や森林で、現在または過去に田畑や水路、ため池、雑木林として機能してきた場所を指す。

 市内でも高度成長期以降、都市化の影響で里山は急速に減少している。残っている所も所有者の高齢化などで手入れが行き届かなくなり、荒廃が進んでいる状況。今回、市が手掛けるのはこうした民有地を対象としたもので、所有者の合意を得て事業に着手、水田や雑木林を蘇らせることで憩いの場を生み出していく。

 活動例として考えられているのは、雑木林の活用によるキノコ栽培や炭焼き。田んぼでは米づくりのほか、かかし製作などを行う。自然観察会の実施もある。

 今回、候補地となっている野比では、現在も使われている水田を所有者から提供してもらい稲作を継続する。長坂では企業が所有する休耕田を開墾し、新たに水田を設ける。敷地面積は野比が約6千平方メートル、長坂は約1万平方メートル。内、水田部分はそれぞれ約千7百平方メートル、約5百平方メートルになる見通し。

 市では、協働事業に参画意思のある団体などに企画アイデアを求める募集を行ったところ、3件の応募があったという。今月29日に行われる公開プレゼンテーションでパートナー団体を選定。平成24年度にモデル地区の基盤整備を行い、25年度から活動を開始する。

 同事業に応募した市民団体、横須賀「水と環境」研究会の高橋弘二代表は、事業の成功のカギは、活動団体に加えて、地元の町内会や自治会の参加が大切としている。
 

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

横須賀版のトップニュース最新6

「酒場巡り」夜の経済活発化

SAKEフェス

「酒場巡り」夜の経済活発化

汐入・中央エリア60店規模

4月26日

不用備品メルカリ出品

横須賀市

不用備品メルカリ出品

リユース推進や障害者支援

4月26日

スペース活用で創業応援

安浦町

スペース活用で創業応援

時間貸しのカフェ・オフィス

4月19日

「市民開放エリア」整備

横須賀火力発電所

「市民開放エリア」整備

音楽ライブやスポーツ利用

4月19日

官民連携で食糧支援

横須賀市

官民連携で食糧支援

規格外野菜を子育て世帯へ

4月12日

「最後の海軍大将」を偲ぶ

長井

「最後の海軍大将」を偲ぶ

私設図書館に井上成美ゆかり品

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook