魅力ある都市景観の実現をめざす「よこすか都市景観協議会」が主催するフォーラムが今月3日、ヴェルクよこすかで開かれ、中心市街地の再開発後の姿をテーマにパネリストが意見交換を行った。約200人の市民が議論に耳を傾けた。
パネリストとして登場したのは大滝町2丁目の再開発事業の当事者である石田重蔵さん、横須賀市の都市計画に携わる神谷裕直氏、神奈川新聞社前横須賀支社長の中嶌弘孝さん、全国の商店街再生を手掛ける都市計画家の西郷真理子さん。コーディネーターを横浜市大教授の国吉直行さんが務めた。
人口減少で都市間競争が激化するこれからを踏まえ、西郷氏は「ライフスタイルのブランド化」を提唱。「特徴ある暮らしが特徴ある街を誕生させる」と述べた。これに対して石田氏は「この街にはアメリカがある。米基地内には大学の分校が3校あり、街中に誘致できないかと考えている」と返し、英語教育の先進イメージを確立させたいとした。
西郷氏は街のブランド化のための原石の探し方について、「50年先の街の姿を考えるなら50年前の姿を見直すこと。ストーリーの連続性を意識することが必要」と説いた。
再開発の重要な要素となる規模の適正化についても言及。「歴史的な街並みは敷地・建物の大きさが同じ。それぞれがバラバラだと社会の格差を表現してしまう。街全体で連帯することが大事」と助言した。
シンポジウム「どうなる商店街?」
大滝商店街では、中央地区の賑わい再生を考えるシンポジウム「どうなる商店街?」を2月16日(土)に実施する。
パネリストに県立大学駅前活性化の実践者である斉藤八郎氏、横須賀建築探偵団の冨澤喜美枝氏、横須賀市都市部部長の長島洋氏ほかを迎え、沈滞ムードを一掃させるための方策などを論じ合う。同商店街が先月末に独自で実施した中央地区の通行量調査の結果も報告される。時間は午後1時半から3時。会場は小川町の大滝会館。資料代として300円徴収。詳細は品川文化堂【電話】046・823・1848へ。
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