手作りソーラー完成 オヤジたちのDIY
「いたずらが過ぎて作っちゃったよ」「個人用のソーラーパネルなら自分たちの手で」――。そう話すのは、池上在住の関口勇さん(85)と阿部倉在住の鈴木孝男さん(69)の”オヤジコンビ”。それぞれの得意分野の技術を活かしてソーラーパネルを自作(Do It Yourself:DIY)した。
たたみ2畳分のパネルは、時刻によって太陽の方向に動く追尾型。造船所で整備業に携わっていた関口さんがハード面を手掛け、地元ケーブルTV局に勤めていた友人の鈴木さんが電気系統などのソフト面を担当した。「面白そうだから作ってみようよ」と昨年試作した固定型ソーラーパネルは、1日の日照時間が平均3時間程度。「もっと効率よく太陽光を集めるにはどうすればいいのか」。元溶接工の血が騒いだ。関口さん宅にある約40平方メートルの専用作業所にこもり試行錯誤を重ね、先月試作2号機となる追尾型が完成。大手メーカーだと規模によっては億単位の資金が必要になるが、インターネットやホームセンターなどで部品を買い集め、徹底的にコストを抑えることに成功した。
関口さんは「昔からモノ作りが大好きだった。次はメーターをデジタル化させて全自動で動く3号機を作りたい」と少年のように目を輝かせた。
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