大津中の特別支援学級に通う佐藤咲弥(さや)さん(3年)が、文化財の保護と活用を訴える神奈川県主催の「文化財保護ポスター事業」に応募し、900点にのぼる作品の中から最優秀賞に輝いた。
佐藤さんが受賞したのは「わたしたちの文化財」部門。西浦賀や野比に伝わる民俗芸能で、国の無形民俗文化財にも指定されている「横須賀の虎踊り」を題材に、水彩絵の具でダイナミックに表現した。受賞について「嬉しい。信じられない思いでいっぱい」と顔をほころばした。普段からイラストなどを描くのが好きで、昨年に続き同事業に応募。虎踊りに携わる関係者に資料を提供してもらい、「迫力のある虎の姿が気に入った」と題材を決定。授業の中で少しずつ描き進め、約7カ月かけて完成させた。
虎や人物は、自由な色彩表現が「味」となるが、バランスや細かなレタリングが必要となる文字部分は佐藤さん自身、なかなか納得がいかず、「10回以上描き直した」という。担任の小松寛教諭は「突然、受賞の連絡を受け、生徒ともども驚いている。時間をかけて完成させた力作なので、自分たちの街の伝統芸能を知るきっかけになれば嬉しい」と話した。
大津中では、佐藤さんのほかに2人の作品が入賞している。
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