「住宅街を流れる小川に、今年こそホタルを飛ばしたい」─。
池上の商店街裏を流れる全長200mほどの「ふれあい下水道公園」にホタルを呼ぼうと、地元有志が挑戦している。ホタルが餌とするカワニナが生息できる環境整備に取り組み始めて3年目。充分な量が育っており、今年はホタルが出現することを期待している。
活動を進めているのは、「池上ホタルの会」のメンバー6人。会長を務める小出和弘さん(68)は、かつて衣笠山公園や西逸見、太田和でホタルの再生を手掛けてきた経験があり、在野の研究家として知られた存在だ。
昨年はメスのゲンジボタル5匹から卵を採取し、約5000匹の幼虫を得ることに成功したが、8月に薬品が流れ込んでしまい、この川を住処とするザリガニとどじょうが全滅する事態に見舞われた。
悲嘆にくれたが、「幸いにもカワニナは生存してくれたので、春先まで自然な草木の環境をつくりながら毎日見守りを続けてきた」と小出会長。その成果か、4月中旬に陸地に上陸したサナギを確認。今月20日ごろから数匹がすでに舞い始めているという。
本格的なシーズンはもうすぐ。「ゆくゆくは子どもたちと『ホタル狩り』を楽しむ機会も設けたい」と小出会長は夢を膨らませている。
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