高校生ミュージカル 響き渡った歌声
市内の高校生で構成された「劇団☆叶夢(かむ)here」の初公演が24日、衣笠コミュニティセンター体育館で行われた=写真。田村優佳さん(県立横須賀高校2年)が書き下ろした「アスパラガス〜今でなければ〜」は親に反発しがちな女子高生が神と出会い成長していくオリジナル脚本。メンバーは元劇団四季の武藤寛さんら「プロ」との半年間に及ぶ練習の成果を存分に発揮。躍動感ある演技、響き渡る歌声は400人の観衆を魅了。公演後には客席から惜しみない拍手が送られた。主人公を演じた木村莉緒さん(同高2年)は「観客から感動をありがとうと言われ、私達の思いが伝わったと感じた」と達成感を口にした。「皆が役になりきっていた。120点の出来」と”教え子たち”に武藤さんも目を細めた。
涙の卒業式
「劇団☆叶夢(かむ)here」にとって今回は初公演ながら最後の舞台でもあった。劇終了後1時間が経ち、静まり返った体育館―。そこで16人の卒業式が行われた=写真。武藤さんから一人一人に半年間を振り返ったメッセージが送られると、メンバーの目には大粒の涙が。最後は各々が自らの夢を語り、劇団を支えてきた裏方も含め、全員で劇中歌「覚めない夢」を大合唱。晴れやかな表情で体育館を後にした。
今回の企画に立ち上げから携わってきた衣笠行政センターの松本義弘館長は「彼女たちはここからがスタート。今回の成功体験を学校や地域活動など次のステージで活かしてほしい」とエールを送った。
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