地元出身の音楽家が活躍できる場を―と、2015年に発足した「よこすかの音楽家を支援する会」。立ち上げコンサートからメンバーとして名を連ねる大津出身の横森由衣さん。4月2日(日)には、キャリア初のソロリサイタルをヨコスカ・ベイサイド・ポケットで開く。
* * *
音楽教室を営む両親のもと「身近に音楽があった」という少女が夢中になったのは、ミュージカル。中学3年生の時に劇団四季の「オペラ座の怪人」を観て「舞台に立ちたい」と想いを募らせた。本格的に声楽を学び始めたのは高校に入ってから。東京藝術大学声楽科に進み、今月、同大大学院オペラ専攻を修了した。その間、数々のコンクールで入賞を果たし、若手オペラ歌手として多くの舞台に上がってきた。
間近に迫ったソロリサイタルは大学院修了と、声楽を始めて10年の節目となる特別なもの。学生時代を振り返るとともに、支えてくれた周囲への感謝の気持ちを込める。「これまでの集大成と次のステージへの歩みを自分らしく彩りたい」と趣向を凝らしたプログラムを用意。1部は日本歌曲やアリア、2部ではオペラを披露する。演目は歌劇「電話」。舞台装置や照明、演出を専門家が手掛ける「観ても楽しめる新しい形のコンサート」。オペラを身近に感じるきっかけに―そんな自負も垣間見える。
* * *
今月中旬に行われた同会のワンコインコンサートに、ゲストとして出演。ブロードをまとったような気品ある高音で、会場の空気をふんわりと包み込んだ。
小学生の頃、合唱団での経験はあったが、独りで歌うのは「まだまだ慣れない」とはにかむ。今回のリサイタルは、そんな殻を破って、「真摯に一歩ずつ、より貪欲に進みたい」という決意の舞台。地元・横須賀でのステージに、音楽を介した新たな出会いがあることを期待している。
* * *
午後2時15分開場、3時開演。全席自由2000円。詳細は同会の宮本さん【電話】046・842・7592(4月1日まで)
|
<PR>
横須賀版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|