落合克宏市長は先月22日の記者会見で、「ツインシティ大神地区まちづくり計画」の素案を発表した。
ツインシティ構想は、東海道新幹線の新駅誘致を目指す寒川町倉見地区と、相模川を挟んだ市内大神地区とを新たな橋で結び、一体的な都市整備をしようという構想。神奈川県や関係市町村、商工会議所からなる東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会が1997年に構想を発表し、これまで検討が進められてきた。構想では県が新橋を整備し、大神・倉見のまちづくりは各自治体と住民が協働で進めていくとしている。
落合市長は会見で「平塚市の発展のため、(大神地区を)北の核として取り組んでいきたい。まちづくりを先行して進め、新駅を誘致する方向に近づけていく」とし、「図面を示しながら都市計画決定に持ち込んでいく」と意欲を示していた。平塚市では1月10日から2月10日まで、素案についてパブリックコメントを実施する。
商工業誘致、宅地形成目指す
大神地区 まちづくり計画案
今回発表されたツインシティ構想に関する大神地区のまちづくり計画案=トップ記事に図面=は、都市整備のおおまかなイメージとして、産業系、複合系、住居系という3つのゾーンに分けて、土地利用の方針を示していくことを想定している。
産業系ゾーンでは、圏央道や第2東名の開通で「県土の南のゲート」と位置づけられる立地を活かし、新たな産業や物流、研究開発施設の集約を図るとしてい る。複合系ゾーンでは地域の核となる商業施設などを誘致し、住居系ゾーンでは低中層集合住宅地や戸建住宅地とする想定だ。
また、129号線沿いに道の駅機能を持った交流型情報ステーションをつくり、地区内の幹線に公共交通の乗り換え場所となるトランジットセンターも設置。両者を結ぶモールや、トランジットセンターと129号線を結ぶ地区内道路も素案に盛り込まれた。
さらに、ツインシティと周辺地域をつなぐ道路網整備も視野に入れ、パイロット通りを北へ抜ける(仮称)平塚愛甲石田軸や、市内西部地域と新幹線に沿って結ぶ(仮称)平塚大神軸といった幹線道路の整備も想定している。
平塚市では今後、都市計画手続きや環境アセスメント、土地区画整理組合設立認可などを進めていくとしている。
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