平塚(まち)の足跡 〜町名探訪〜 第78回 「老松町」
平塚市東部の住宅地。市内旧馬入地区に位置し、北側を東海道本通り、東側を国道129号線と接し、南部に東海道線が走る。住居表示は1967年2月1日に実施された。
老松町という町名は、かつて東海道に沿って松並木が植えられていたことに由来する。
当時、一帯は通称「馬入松原」と呼ばれ、松並木は馬入の渡しとともに東海道の名所だった。生い茂った太い松の間を吹き抜ける風の音のせいで、夜間の通行人は恐れおののき下駄を脱いで駆け抜けたという語り草も残されている。
松並木は1945年7月16日の平塚空襲により消失し、名残をとどめるものはない。
【協力▽平塚市市史編さん担当/参考文献▽『平塚市郷土誌事典』『馬入の歴史』『平塚地名考』】
■次回は「豊原町」の予定
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