定住意向 若年層は希薄 市民意識調査
平塚への定住意向は8割を超えるものの、10代・20代は高い割合で市外への転出を考えていることが、平塚市の実施した市民意識調査のまとめで分かった。
10代の30%が移転意向
調査は、今後も平塚に住み続けようと思うかを、「住み続ける」「たぶん住み続ける」「たぶん移転する」「移転する」「わからない」の5項目で質問。「住み続ける」と回答した割合は回答者全体の57・4%で、「たぶん住み続ける」の29・1%と合わせて86・5%が定住意向を示した。「移転する」「たぶん移転する」を合わせた移転意向は6・5%だった。
定住を考える割合は年代が上がるにつれて増加し、30代以上の全ての年代で80%を上回った。一方、20代は68・9%、10代になると55・3%まで落ち込んだ。
「移転する」「たぶん移転する」と回答した割合も10代が最も高く29%で、20代が23・3%と続く。職業別の傾向はさらに顕著で、専門学校、短大、大学生等の定住意向は40%と他の職業に比べて最も低く、移転意向は48%と最も高い割合となった。高校生の回答は定住意向が66・7%、移転意向は18・5%だった。
移転意向の理由について、10代と20代の多くが通勤通学の不便さを挙げており、進学や就職を機に転居を考えている若年層が多いことがうかがえる。買い物のしづらさや、災害・犯罪への不安をはじめ、公共交通・道路網などの整備が不十分で、市内外への移動が不便といった意見も多かった。
平塚に住み続けたい理由には、居住意向を示した全体の60%近くが温暖な気候や海、山、川など自然環境の豊かさを挙げた。地域に愛着があるという理由は30%に満たなかった。地区別の傾向では、豊田・神田地区で定住意向が90%を超え、最も低い岡崎地区で81・1%だった。
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