市教育委員会は先月28日、文部科学省が今年4月に全国の小学6年生と中学3年生を対象に実施した「全国学力・学習状況調査」の分析結果を公表した。平塚市は全科目で全国と県の平均正答率を下回った。
この調査は児童・生徒の学習状況の把握、学校教育の充実などを目的に2007年度から実施されている。基礎的な学力を問う「国語A」「算数/数学A」、応用力を問う「国語B」「算数/数学B」のほか、3年に一度「理科」も加わる。
10年から12年までは一部の学校のみで行う抽出調査として行われ、東日本大震災のあった11年は中止となった。今年度は全校を対象に市内では小中学生およそ4100人が参加、理科を除く科目が実施された。
市教委によると、学力調査で全国と県の平均正答率を下回ったのは13年度から4年連続。07年度も全国、県の両方で下回っている。それ以外の年度の調査結果は公表されていない。
分析結果では、国語は小中ともに「知識・技能を活用する力」に課題を指摘。算数は「量と測定」「図形」など、数学は「関数」「資料の活用」で5割程度の正答率だったと報告された。
学習状況調査では「家で学校の宿題をしている」という設問の回答割合が昨年より改善され、小学校が94・1%から95・2%、中学校が82・4%から83・4%となった。
一方「学校の授業時間以外の普段(月〜金曜日)、1日当たりの勉強時間が、2時間以上」の設問については、小学校が25・8%から24・8%、中学校が41・2%から40・7%といずれも下がった。
今回の結果について市教育指導課は「昨年に比べれば全国平均との差は縮まっている」とし「平均正答率を上回ることが調査の目的ではないが、引き続き各校にはさらなる授業の質向上や充実を促したい」とコメントした。
平塚市では学校別の分析結果を12月中に市のホームページで公表する予定。
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