神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
平塚版 公開:2016年12月22日 エリアトップへ

手作りの伝統残したい しめ縄準備ピーク迎える

文化

公開:2016年12月22日

  • X
  • LINE
  • hatena
わらを素手で編む様子=八坂神社で15日
わらを素手で編む様子=八坂神社で15日

 師走も後半に入り、市内各地ではしめ縄作りがピークを迎えている。時代の変化にともない既製品を飾る神社も増えているなか、本紙では昔ながらの方法で手作りを続けている八坂神社(田村)と平塚八幡宮の関係者に思いを聞いた。

 八坂神社の社務所では15日、宮総代や大世話人10人が集まって、わらの香りが立ち込める一室で両素手をこするように編んでいった。青々としたわらは、神社の結界をつくるしめ縄に最適とされる。そこで八坂神社では春に田植えをしたもち米を8月に青田刈りしてこの日に備えた。

 「昔、父からコツを教わってね。編み方は身体で覚えていますよ」と話すのは神社総代の福島昌保さん(75)=写真右=。福島さんは、まだ不慣れな参加者に手本を示しながら細かい指示を出していた。

 神田公民館の館長も務める福島さんは、23日に同館で「しめ縄飾り教室」を開く。「手作りの伝統を受け継いでもらいたい」からと、教室には子供を積極的に招いている。「しめ縄の伝統は地域をつなぐものだから、なくならないでほしいです」と願ってやまない。

 平塚八幡宮のしめ縄作りは10日に境内で行われた。八幡・馬入・新宿の各地区から総代や世話人が参加したほか、江戸期に分祀されたとされる八幡宮(茅ヶ崎市平太夫新田)、平塚八幡宮の神輿会が親交のある諏訪神社(南原)の関係者など、各地からおよそ30人が集まった。

 「しめ縄を取り巻く環境も変わりました」と総代の曽根田昇一郎さん(75)。数年前まで古いしめ縄は年明けのどんど焼きに使ってきたが「火を使うと苦情もあり、境内のイチョウの木に巻くようになった」と経緯を説明する。わらを巻くと防虫の効果があるという。

 「毎年たくさんの人が集まって、手で思いを込めるしめ縄は良いものですね」と語った曽根田さん。「なくならないでほしいです」と思いを語っている。

MADOショップ平塚真土店

断熱窓リフォームに、今年も国から補助金あり!

http://kobayashikenso.co.jp

<PR>

平塚版のトップニュース最新6

現金は総額3,800万円

平塚署管内23年遺失物

現金は総額3,800万円

557万円は県収入に

4月25日

台湾の学生と国際交流

平塚江南高校

台湾の学生と国際交流

昨年の訪台縁で招待

4月25日

冷凍食品を子ども食堂へ

フリーデン

冷凍食品を子ども食堂へ

県、フードバンクと3者連携

4月18日

岡崎の歴史 カルタで伝承

岡崎の歴史 カルタで伝承

住民有志が制作

4月18日

八幡交番、来年3月で廃止

平塚署

八幡交番、来年3月で廃止

四之宮と統合へ

4月11日

市内3カ所目の設置

平塚中央ライスセンター

市内3カ所目の設置

金田・岡崎・旭エリア請け負う

4月11日

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

平塚版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

平塚版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook