平塚市議会は16日の臨時会で、申し合わせ任期(2年)の満了に伴う正副議長選を実施、湘南フォーラムの山原栄一(えいかず)議員(62)=6期=が議長に選出された。副議長には公明ひらつかの永田美典(よしのり)議員(63)=4期=が選ばれた。前職の府川正明氏に続き、第2会派の湘南から議長が選出される形となった。
議会運営の主導権を握る議長ポストをめぐり、今回も各会派が水面下で議席数の調整を重ねた。
市議会(28議席)の最大会派で保守系の清風クラブ(8議席)は公明(5議席)と連携し、正副候補の一本化を目指す一方、民進党系の湘南フォーラム(5議席)と、保守系第2会派の平塚創生会(4議席)もそれぞれ議長ポストの獲得を模索、臨時会の直前まで各会派の思惑が錯綜した。
2015年の前回議長選では、湘南と創生、日本共産党平塚市議会議員団(3議席)、無所属議員2氏が連携して候補を一本化。清風・公明などの推す候補と議席総数を14票ずつ分け合い、くじ引き決着となる異例の展開となった。
同じ轍を踏みたくない清風では、3会派が連携して議会運営を進めるよう申し合わせ、正副ポストを湘南と公明に譲る形で決着。山原議員と永田議員がそれぞれ18議席をまとめ、正副議長に選出された。
新議長に選出された山原氏は議場で「住民福祉の向上、市民生活の安心安全に向け、身近な議会、元気な議会を目指し、28人が力を合わせて汗を流してまいりたい」と抱負を語った。
議長選では、共産党の渡辺敏光議員が3票、無所属の江口友子議員が2票、白票などが5票だった。
臨時会では、正副議長になりたいと考える議員がまず所信表明する場を設けるよう、江口議員からの緊急動議が提案される一幕もあった。江口議員は「正副議長が選ばれる過程を透明化するため」と主張したが、過半数を下回る賛成10で提案は却下された。正副議長選を前に所信表明をする「立候補形式」は近隣の茅ケ崎、藤沢、厚木、秦野市議会などでも行われている。
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