妊娠、出産から就学前までの切れ目ないサポートを提供する「ひらつかネウボラルームはぐくみ」(東豊田)で母子健康手帳を受け取った人が、10月末で1千人を突破した。市内で母子手帳を取得できる唯一の窓口として、交付時には全員に個別面接を実施、妊娠初期からの支援に力を入れている。
はぐくみは、市保健センターに今年4月設置され、市健康課が管轄する。昨年度までは同課をはじめ市内17カ所で取得できた母子手帳だが、助産師など専門職が常駐する同課を除く16カ所では、交付時の個別面接が実施できていなかった。
最寄りの施設で手軽に取得できるという利便性を優先した結果、妊婦の悩み相談の機会に不均衡が生じ、これが課題となっていた。 そこで市は、妊娠から子育てまでワンストップで支援する窓口としてはぐくみを開設。経験豊富なベテランの助産師や保健師を常駐させ、母子手帳の交付窓口を同所に一本化した。これにより、訪れた全員を面接する仕組みが整った。
保健師の佐々木あづささん(43)はこれまで500人以上を面接。1回に30分〜60分を費やしてきた。つわりへの対応や妊娠中のストレスなど悩みは人それぞれ。出産を迷う10代の相談もあったといい「やはり顔を合わせてじっくり話を聞くことはすべての女性に対して必要」と強調する。
後日、この女性は出産を決意し「救われました」とつづられた手紙も届くなど、佐々木さんは面接に手応えを感じ始めたという。
はぐくみによると、10月までに面接した1千人のうち、継続的なフォローが必要と判断したのは74人。今後、専門職が訪問などで支援を続けていく方針。
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