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4月1日から二宮町消防本部の消防長に就任した 橘川 寿郎さん 二宮町一色在住 59歳

公開:2013年4月26日

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二宮の消防見つめ41年

 ○…実家は曾祖父の代から続く農家。「小さいころは畑の手伝いで草を刈ったりしていた。家で乳牛を飼っていて、縄をつないだらほどけて逃げ出しちゃって…」と屈託のない笑顔で思い出話に華を咲かせる。家業は長男が継ぎ、次男である自身は地元の消防団で分団長を務めた父親に勧められて消防官の道へ。「当時、本当は町の外に出たかった。でも『こんな仕事に就きたい』という強い気持ちもなかったからね」と、苦笑いできっかけを振り返る。

 ○…小田原の高校を卒業した1972年は、ちょうど二宮町に消防本部が誕生したタイミングだった。それまでの大磯地区から別れ、二宮町単独での消防活動がスタートしたこの年は、自身にとっても人生の節目となる記念の時。以来41年、庁舎と共に歳を重ね、地元の消防現場に立ち続けてきた。火災や救急といった緊急事態の最前線に飛び込むハードな仕事は、消防学校の訓練を受けたとは言え「最初の出動は気持ちが舞い上がってよく覚えていない。ただ先輩の指示をこなすのが精いっぱいだった」という。

 ○…出動を重ねるたびに、「住民の安心・安全を守りたい」という責任感は強く大きく育っていく。仕事への誇りが、厳しい毎日を支える力となった。「この歳まで大きな病気や入院は一度もなかった。丈夫に生んでくれた両親にも感謝しています」と目を細める。今月6日の爆弾低気圧では、二宮町内でも床上浸水などの被害が発生。消防本部でも隊員が緊急に備えた。「休日でも自主的に庁舎に詰めてくれた隊員もいた。ありがたい」と44人の部下たちをねぎらう。

 ○…毎週土曜日は2人の孫が遊びに来る。制服を脱げば「どうしても孫には甘くなっちゃう」という好々爺に様変わり。遊園地や公園に連れて行き、送迎や食事と至れりつくせり。「今度連れて行くのはね…」。風薫る5月まで、週末の予定は既に決まっているようだ。
 

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