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ギャラリーさざれ石で絵の個展を開催する 竹村 博三さん(本名 博) 大磯町東小磯在住 89歳

公開:2016年2月26日

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夢描く89歳の絵筆

 ○…絵描きになりたかった夢を実現した。松竹映画『惜春』『内海の輪』『藍より青く』『時代屋の女房』などを撮影した元カメラマン。引退後、絵の創作に励んでいる。大磯町にあるギャラリーさざれ石で2月26日から3月1日まで2度目の個展を開く。水彩画を中心に発表。俳優から転身し、木版画・刻画作家として活動する息子の竹村健さんが「人前に出るのが苦手な親父なんです」と寄り添う。その横で「気恥ずかしい」と柔和な顔がはにかんだ。

 ○…1927年生まれ。二十歳の頃、地元に映画の撮影隊が来たことがきっかけで映画制作会社へ手紙を出した。誘いを受け、単身上京。大船撮影所そばの6畳一間に暮らし、カメラ助手に就いた。小津安二郎監督の『麦秋』が入社第1作目となる。白い蔵がぽつんぽつんとある、見渡す限りの麦畑。手前に向かって風が吹いてくるワンカットを撮るために、カメラを載せた車の上で半日以上待ち続けたという。「和気あいあいとした現場で、小津監督は物静かな人でした。一緒に野球もしました」。30代半ば過ぎに『にっぽんぱらだいす』で独り立ち。映画全盛時代の文芸作品に多く携わり、『智恵子抄』で毎日映画コンクール・芸術選奨新人賞を受賞した。

 ○…散歩や買い物に出てよく歩くことを心がけている。見知らぬ土地で一緒になってくれた同郷の妻のために台所にも立つ優しい夫だ。分からない漢字が気になれば、夜中でも起きて辞書で確認するそう。好物は肉。ハンバーグが美味しいお気に入りの店で食事することが楽しみなのだと話す。

 ○…「この世代の人らしく、几帳面で辛抱強い」と健さん。「子どもたちを一人前に育てなければと思ったくらいで、ここまで来られたのは運が良かったから」と、おおらかな人柄がにじむ。本名は博。「出生時に届けたはず」と聞いていた「博三」は創作活動での名前だ。「昔はそんなことがよくあったのでしょう」

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