やまゆり合唱団の指導者を務める 山内(やまのうち) みどりさん 二宮町二宮在住
音楽交流で地域づくり
○…二宮町の一色小学校区地域再生協議会の募集に応じた、町民約100人で構成する「やまゆり合唱団」を6月から指導している。全10回の練習と特訓を重ね、10月14日にラディアンホールで開催される「二宮こども音楽祭」が同団の初お目見えとなる。11月5日には一色小学校体育館での音楽祭に出演。未就学児から97歳まで世代や合唱経験もさまざまな老若男女が、ハーモニーを響かせる。
○…二期会ソプラノ会員。武蔵野音楽大学講師で町教育委員を務め、合唱団の指導者として白羽の矢が立った。一昨年の町制施行80周年記念式典でオープニングを飾った祝典合唱団の指導も担当した。町内の福祉施設では歌声喫茶の講師としても活動。障害がある人も含めて地域住民の交流の輪を広げている。
○…東京都出身。3歳からピアノを学び、合唱が盛んな転校先の小学校で美しい発声法に目覚めた。「それまでは地声でガーガー歌っていたんですよ」。西日本代表校として合唱コンクールで全国優勝した。武蔵野音大に進学し、戦後の日本オペラ界を支えた大谷洌子さんに師事。同大大学院修了後、ウィーンに留学。国内外のオペラ公演やコンサートなどに出演している。
○…師と同様に子どもオペラの演出にも力を注ぐ。青少年(みんな)を育むコンサートの会による第3回公演を12月に控える。町内の作詞家と作曲家がクリスマスを題材に制作したオペラには、地元の子どもと大人、町田フィルハーモニー交響楽団、声楽家などが出演する予定だ。「プロと一緒に歌い踊る舞台を経験することで、子どもたちが達成感や自信を手に入れます」
○…はつらつとして飾らない人柄。クリスチャンでもある。身の周りに起きる悲しい出来事や辛い経験も人生の糧になると信じる。「自分自身で幸せをつかみ、生きる意味を知るための訓練なのでしょうね。私にとって魂を磨くためのツールが、音楽です」
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