希望が丘で活動する音楽家有志たちが「まちフェス実行委員会」を立ち上げ、街のテーマソング「この希望の街で♪」を制作した。地域のつながりや街への愛着が歌詞に込められており、音楽を通して地域の活性化につなげたい考えだ。
制作は昨年秋頃に始まった。作詞・作曲を手がけたのは、南希望が丘の自宅でカフェ「ハートフル・ポート」を営む五味真紀さん。五味さんは約20年前、南希望が丘に移り住んだ。4年前にオープンした同店は、五味さんの義母が60年以上暮らした部屋を改装したものだ。
「この街で義母が長年暮らし最期を迎えた。自分自身も子育てで成長してきたこともあって、ずっと感じていた街への愛着を歌にしてみたかった」と五味さん。趣味のギターで音を奏でたところ、自然と歌詞が浮かび、歌が出来たという。
さちが丘で「イハラ音楽教室」を経営し、同店や地元でもコンサートを行う伊原鉄朗さんと空弥さん夫妻に歌を聴いてもらったところ、「気に入ってもらえて、『街のテーマソングにしよう』という話になった」と五味さんは話す。
同店に集う音楽家の有志にも声をかけ、「音楽で街を元気にしよう」という目標のもと、昨年秋に「まちフェス実行委員会」を立ち上げ。今年2月に同店でレコーディングを行い、CD制作を進めてきた。発売は先月18日、同店の開店4周年に合わせて行った。
フェス実現が目標
「少子高齢化や人間関係の希薄化など地域の課題は多くあるが、希望が丘の街は見守りや支え合いが活発だと思う」と五味さん。歌について「音楽で人々や活動がつながり、街がもっと元気になれば。音楽のフェスティバルも実現させたい」と話していた。
CDは同店のほか、イハラ音楽教室、アマンデン洋菓子店、ミュージックサロンおんぷなどで、300円で販売。売り上げは制作費のほか、今後の活動資金に充てるという。問い合わせは、cafeハートフル・ポート【電話】045・777・8159へ。
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