神奈川区新子安のマンション建設現場で13日午前、25本の不発弾が発見された。今回見つかったのは、長さ約60cm、幅約10cmの焼夷弾。同日中に自衛隊が撤去作業を行い、現在は残っていない。
現場は旧日産グラウンド跡地で、以前はサッカーグラウンドのほかに、プールや卓球場などの福利厚生施設として使用されていた。現在は、三菱地所レジデンス株式会社が進める「ヨコハマミライ・プロジェクト」のマンション建設予定地となっている。不発弾は、同マンションの建設作業中に地中から発見された。同社によると、現在は建設作業を一時中断し、現場全体の調査中だという。しかし、マンション建設の工期に関しては、「今のところ影響はない」としている。
当日は、現場周辺の道路が一部規制されたが、周辺住民の避難などは行われなかった。このことに関して神奈川警察署生活安全課は、「今回発見されたものは腐食していて、発火の危険性はなかった。また、焼夷弾とは爆発する類のものではないため、危険なのは半径十数mだけ」とし、危険性が低かったため避難の必要はなかったとの見解を示した。現場は面積が広いため現在も調査中だが、周辺住民は特に警戒する必要はないという。
現場を含む新子安地区連合自治会の伊東英紀会長によると、周辺地域は戦後、駐留米軍の基地があった場所だという。そのため今回発見された不発弾については、その数の多さからも「空襲によって落とされたものが残っていたのではなく、駐留米軍が撤退する際に残していったものではないか」と推測している。
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