スマホを通して地域に多世代交流を--。大口・神之木地区を中心とする大神商店会(小野寺知恵会長)で取り組んできたスマホ教室が、この春から神奈川区内に活動範囲を広げている。
大神商店会が中心に
神之木地域ケアプラザで2021年5月に始まったスマホ教室。同商店会のメンバーのほか、学校法人岩崎学園情報科学専門学校=鶴屋町=の学生らも参加し、講義形式ではなく1対1での対話形式で行うのが特徴だ。各自に使い道やスキルに応じた悩み相談ができ、さらに孫世代との交流を通して参加できると好評だった。
今年4月からは、神奈川区商店街連合会の主催で区内5会場で実施する。より多くの人に参加してもらうのはもちろんのこと、区商連主催となることで、高齢の店主らの参加も期待している。小野寺会長は、「スマホの便利さを実感し操作の不安がなくなれば各店舗へのキャッシュレス決済の導入も進むと思う。デジタル商品券の活用などで今まで以上に商店街振興にもつながるのでは」と期待を寄せる。
会場は、オオカミ商店会事務局オアシスデラーナ、六角橋商店街すぺーすろっかく、横浜中央市場通り商店会つま正ビル5階、反町駅前通り商店街ふれあいサロン、大口通商店街コミュニティセンターの5カ所。4月10日に大神商店会で開催された教室では、学生らがセキュリティやマップの使い方などの疑問に応えていた。参加した男性(82)は、「クロスワードのアプリを入れてもらって。これまで新聞でやっていたが、スマホなら病院の待ち時間など、いつでもどこでもできて脳トレになるね」と笑顔を見せた。講師を担当した同専門学校の深澤綾斗さん(19)と鳴海潤さん(同)は、1年以上教室に携わっている。「ほとんど雑談をしているような場所。祖父母と話しているような感覚で楽しみながらできている」とやりがいを語る。
今後は、既存のメンバーが運営の中心を担うが、学生ボランティアも随時募集している。小野寺会長は、「学生たちにとっては社会と関わりを持つ場、シニアにとっては若者と交流する場として、地域の多世代交流の拠点として今後も活動を深めていきたい」と話す。ボランティアや教室の詳細は、大神商店会事務局【携帯電話】080・6796・2273
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