横浜市交通局は、(一社)スマートニッチ応援団と横浜農業協同組合と連携し、「路線バスを用いた貨客混載事業」の実証実験を市営バスで開始した。貨客混載事業とは、バスや電車などの旅客事業のスペースを活用し、荷物の輸送・運搬を同時に行うこと。
大学マルシェと連携
同法人が大学生とともに、そごう横浜=西区=で開催している「大学マルシェ」と連携した取り組み。対象は、市営バス82系統「日枝橋バス停」から「横浜駅西口バス停」の区間。日枝橋バス停の近くにあるJA横浜「メルカートかながわ」=神大寺=から、組合員農家が育てた横浜野菜をバスで運搬しマルシェで販売する。売り上げの一部は、同法人が経営する子ども食堂の運営費に充てられる。横浜野菜の魅力を発信する地域社会への貢献に加え、その輸送の効率化による脱炭素の推進を目的としている。
運行予定は、各月第2・4土曜日。4月13日には、小松菜・ほうれん草・ブロッコリー・菜花の入ったボックス2つが乗客とともに横浜駅まで送り届けられた。市交通局の鈴木秀利課長は、「実験の効果を検証しながら、同事業の取り組みを広めていければ」と話した。
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