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多摩エネ協 電チャリで日本一周へ 本田悠喜さん 1年の旅に

社会

掲載号:2016年6月9日号

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大勢の人に見送られながら出発する本田さん
大勢の人に見送られながら出発する本田さん

 電動自転車で日本一周の旅へ――。今年桜美林大学を卒業した本田悠喜さん(22)が5月28日、大勢の人に見守られながら、鶴牧西公園から1年の旅路へ発った。この旅を企画したのは、市民が主体となって、自然エネルギーの地産地消を目指す活動を行う「一般社団法人多摩循環型エネルギー協会」(桃井和馬代表理事)。桃井代表理事は「日本各地の再生可能エネルギーの現場や、地域コミュニティを若者の目で見てもらって、生の声をSNS等でリポートしてもらいたい」と送り出した。

 同協会は、東日本大震災での原発事故を契機に、エネルギーを地域の問題と捉え、原発に代わる安全な方法を模索しようと、市民有志で2012年に設立。再生可能エネルギーのあり方や、自然エネルギーの普及啓発活動として「エネカフェ」「次世代育成プログラム」などを行う他、多摩市や金融機関等と連携して「多摩市再生可能エネルギー事業化検討協議会」を発足。同協議会を母体に、市民出資によって「多摩電力合同会社」を設立し、公共施設等の屋根に太陽光パネルを設置する自然エネルギーを活用した市民発電所「たまでん発電所」を13カ所に設置してきた。

 そうしたこれまでの活動等を非営利団体の無料支援サイト「gooddo」で紹介。同サイトは、掲載団体の活動に賛同し「いいね」ボタンをクリックすると、その数に応じて支援企業から支援金が払われる仕組みになっており、その支援金で電動自転車を購入。電動自転車を使った事業を検討していた際に、桃井代表が特任教授を務める桜美林大学の学生だった本田悠喜さんに出会った。

 福岡県出身の本田さんは、地元の高校を卒業後、桜美林大学に入学。3年生の時に、カリキュラムの中でスペインのサンチャゴ巡礼を体験。またインターンシップとして離島専門の雑誌社で編集を学んだ。「スペインの人たちとふれあった時に、日本のことをうまく伝えられなくて。インターンで様々な地域のことを知り、旅をして日本の文化、地域社会のことをもっと学びたい」という思いを胸に抱いたという。それを知った桃井代表理事が、電動自転車を使って旅に出てみないかと打診したことが、今回の企画につながった。

環境問題を直に

 「親に話した時はびっくりされた。でも理解を示してくれた。プレッシャーや慣れない経験に戸惑いはあるけど、しっかりこの目で環境のこと、地域のことをみてきたい」と意気込みを語る本田さん。桃井代表理事は「地域コミュニティが現代社会の課題。そのコミュニティの中に自然エネルギーがあると思う。様々な地域を巡って、再生可能エネルギーの現場を見てもらい、コミュニティを肌で感じてほしい」と思いを託す。

SNSで現場をリポート

 本田さんは、市内の小学生が「ハピネス号」と命名した電動自転車を相棒に、1年計画で全国を巡る予定。エネ協メンバーの紹介で、全国の環境問題等に取り組む団体や地域を訪問していく。寝食は現場調達。テントを持参し、野宿が基本。旅資金は、出発前に多くの人からもらった応援金のほか、定期的にエネ協から口座に振り込まれるという。「あまり予算がない」と苦笑する桃井代表は「彼が旅先で体験したことをSNSやgooddoで紹介していく。そこで皆さんが応援し『いいね』を押していただければ彼の旅資金になるので、ぜひ協力をお願いします」と呼びかける。

 5月28日に鶴牧西公園を出発し、まずは千葉県のいすみ市でソーラーシェアリング(営農継続型太陽光発電)に取り組んでいる団体を訪問予定だという。「この目で見て感じたものをSNSで発信していきたいので、ぜひご覧いただければ」と本田さんは話している。

 なお、本田さんの旅記録等はHP「多摩エネ協」で検索を。本紙では今後、不定期で本田さんの旅先での体験を紹介していく予定。

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