多摩版 掲載号:2018年3月22日号
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つどいの木 命つないで芽吹く 移植から4カ月

社会

出てきたつぼみに喜ぶ田中さん
出てきたつぼみに喜ぶ田中さん
 多摩川河川敷の一ノ宮公園そばの土手に立ち、地域から「つどいの木」の愛称で親しまれていた欅の木。区画整理事業によって伐採の危機にあったこの木が、昨年11月、地域住民らの資金協力を得て、隣接する「子育てシェアハウス こどもリビング」の敷地内に移植された。約4カ月が経過し、細い枝に小さなつぼみができ、緑の葉も出かかっているのがわかった。

 約6mの大きさにもなるこの「つどいの木」。保育所や学童保育、カフェに遊びに来た子どもたちが木登りやターザンロープ、ハンモックで遊び、鳥や虫とふれあい、木陰で絵を描くなど親しまれてきた。

 しかし、聖蹟桜ヶ丘北口の区画整理事業によって伐採されることになったため、子どもたちのために残すことはできないかと奔走したのが「こどもリビング」を運営する(株)ウィズチャイルドの代表・田中鉄太郎さんだった。

 移植をめざした田中さんは造園業者ら専門家に相談。「木が大きいため移植は難しい」と言われるも、根をできるだけ傷つけずに周囲の土を掘り、スライドさせるという珍しい移植方法を決断した。一方で、資金に課題があったことから、クラウドファンディングで資金を募ったところ、目標額の250万円を大きく上回る265人から301万円が集まり、昨年11月12日に土手からの移植が実現した。

4月にはイベントを

 今回の移植は、半分以上の根を切るため必ず命が繋がるとは限らないリスクもあったという。そうした中で、このほどつぼみを確認することができたことに田中代表は破顔する。「根から水を吸って枝の先まで届いている証拠。命をつなぐことができた。多くの方々の協力で移植することができ、木が子どもたちの願いとご支援いただいた方々の思いに応えてくれた」と笑顔で話す。

 子どもたちが木登りなどをできるようになるのはもう少し先になるそうだ。「この先、子どもたちが以前のように遊べるようになることが最終的なゴール。それまで見守っていきたい。4月には、芽吹いて葉をつけた木を囲んでイベントを企画し、支援いただいた方や子どもたちと一緒に皆さんで喜びを分かち合いたい」と話している。

移植前の「つどいの木」
移植前の「つどいの木」

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