多摩市議会は8月20日、「夏休みこども市議会探検」を開催し、28人の小学生が模擬議会を体験し、議場等を見学、議員たちと交流した。多摩市議会が小学生を対象にこうした企画を行うのは今回が初。岩永久佳議長は「親子でこの日のことを話してもらい、多くの方に議会を身近に感じてもらえれば」と話している。
多摩市議会では、2010年に議会基本条例を制定して以降、議員が直接市民に市議会定例会の報告をする「議会報告会」を行ってきた。昨年からは、広く市民から意見を募り、市政に反映させていくことを目的に「意見交換会」と名称を変更して行っている。
そうした市民との意見交換の中から「議会見学の実施を」との声が挙がり、議会運営委員会の若者プロジェクトチームが中心となって企画したのが、今回の「夏休みこども市議会探検」だ。
これまで、社会見学等で議会の傍聴や見学などは受け入れてきたものの、市議会が主催して行うのは今回が初。夏休みを利用して、子どもたちに議会や行政の仕組み、役割を知ってもらおうと実施された。
事前に市内の公立小学校でチラシを配布したところ、定員の20人を超える応募があり、当日は28人が参加。子どもたちは、議員から多摩市と議会の仕組みについて説明を受けた後、理事者控室、議会図書館など普段入ることができない部屋などを回り、議会に関するクイズを解いてスタンプを集めていった。その後、模擬議会を体験。答弁役の議員たちに「小学校時代に好きだった教科は」「将来の夢は何だった」などの”一般質問”を行った。その他にも「議員になって良かったことは」「多摩市の中で今苦労していることは」「議員は楽しいか」など厳しい質問もあり、普段は質問する側の議員もたじたじとなる場面も見受けられた。
この日参加した小学5年生の男児は「楽しかった。議会のことをあまり知らなかったけど何となくわかった気がする」と感想を話していた。岩永議長は「初の試みにも関わらず多くの方に参加いただけて良かった。今日の体験を自宅で保護者に話してもらうことで、多くの方に議会や議員を身近に感じてもらえれば」と話していた。
なお、今回参加した子どもたちの保護者へのアンケートや、議会運営委員会で振り返りを行い、今後の実施を検討していくという。
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