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市立小・中学校 15年ぶり「ビン牛乳」復活 今年度から給食に並ぶ

教育

掲載号:2020年6月25日号

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ビン牛乳を味わう児童=写真は東寺方小学校
ビン牛乳を味わう児童=写真は東寺方小学校

 新型コロナウイルスの影響のもと、6月1日から段階的に授業が再開された多摩市立小・中学校。8日には感染予防に配慮した簡易給食が始まった。そこで配膳されるメニューのひとつに今年度から大きな変化が見られた。牛乳の容器が紙パックからビンへ-。市では今年度から環境面や健康面をより考慮して納入業者を変更。15年ぶりにビン牛乳が復活した。

 給食の定番として配膳される牛乳。東京都では、乳業メーカーで構成される「東京学乳協議会」から都内の公立小・中学校への供給を行っている。多摩市では、2005年まで学校給食の牛乳をビンで提供していたが、同協議会の加盟業者がビン牛乳の生産を縮小していったことにより紙パックに変更。多摩市以外の多くの自治体でも紙パックに変わった。

 子どもたちが飲み終えた紙パックは、納入業者がリサイクル回収していたが、廃棄物処理法では事業活動に伴って出た廃棄物は事業者が処理することとなっていることから、昨年、同協議会から「20年度から回収を行わない」ことが告げられた。それを受けて、市では紙パックのリサイクルについて検討を始め、すでに取り組んでいる相模原市の学校を視察。その上で紙パックを開いて、洗って、乾かすといった作業を行うスペースの確保や、限られた給食の時間内に行うことの難しさ、またアレルギーを持つ子どもへの飛沫の危険性、排水の臭いといった課題も残ると同時に、ストローの廃プラスチックが発生するという環境面での課題もあったため、紙パックのリサイクルを断念し、ビン牛乳への切り替えを模索した。

 一方で、切り替えのためには独自に納入業者を探す必要性があった。取り扱っている業者が少ないため困難を極めたが、千葉県の業者で数を確保することができた。給食費を値上げする必要性もあったものの、保護者へのお知らせで経緯を説明。理解を得られたこともあり、ビン牛乳の導入が決まった。

「紙パックより美味しい」 

 今回、導入されたビン牛乳のビンは回収して使いまわしができるうえに、蓋はリサイクル可能なプラスチック製のもの。給食センターによると、今回導入したビン牛乳はこれまでの紙パックよりも低温殺菌の牛乳に味が近いという。紙パックに比べると重量があり、飲み口も広いため、こぼしやすく、落とした際には割れるという課題もあるが、その点については各学校で児童・生徒に注意を呼び掛けている。配膳されたビン牛乳について、東寺方小学校の3年生からは「ビンで初めて飲んだ」「ビンの方が飲みやすい」「紙パックよりも美味しく感じる」と好評だ。

 給食センターでは「今回の切り替えは環境面や健康面を考慮してのもの。費用面でご家庭にご負担をかけてしまうがご理解、ご協力をいただければ。子どもたちにも早くビンになじんでもらいたい」と話している。

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