テレビ東京の人気番組「THEカラオケ☆バトル」の2020年年間チャンピオンを決める「2020冬のグランプリ」が12月13日に放送され、市内在住の佐久間彩加さん(16)が見事優勝した。”元祖”カラオケ採点番組としてもお馴染みの同番組。今回のグランプリには、過去の大会優勝者や世界チャンピオン、プロのアーティストが参加。その中で「誰にもマネができない」「高校生とは思えない包容力」と称されるその歌声で、自身初となるグランプリを獲得した。
佐久間さんは、小学6年生の時に芸能大手・エイベックスが主催するオーディションでグランプリを獲得。その後、同番組に出演し、17年に「チャンピオンズカップ」、翌年の「U─18歌うま甲子園 四天王争奪戦」で優勝。18歳以下の”四天王”となって「U─18歌うま甲子園 秋の頂上決戦」で優勝した。
名実ともに、番組の”顔”の一人となった佐久間さん。コロナ禍で番組の収録・放送がなかった中、久しぶりの大会となった「U─18歌うま甲子園・2020頂上決戦」(11月1日放送)で優勝。19年秋から番組に導入されているAI採点機(精密採点機)で、番組内の過去最高となる99・875点を叩き出した。「他の人が地元に優勝旗を持って帰っているのを見て、絶対に多摩に持って帰りたいと思っていた」と優勝旗を初めて東京に持ち帰った。
最高点を更新
最高点ホルダーとして臨んだ今回の「冬のグランプリ」。「番組や視聴者から期待されていることが分かっていたので、プレッシャーがあった」と大会前の心境を振り返る。3ブロックに分かれて行われた予選では、U─18の実力者が集まるブロックに入った。”新星”と称される伊沢有香さんが99・648の高得点を出すと「追い越せないかも」と焦りを感じたという。それでも「1カ所でも失敗すると点数が落ちるので、動揺しないようにした」と、『奇跡を望むなら…』(JUJU)を堂々と歌い上げ、99・664点の僅差で決勝進出を決めた。
「予選の点数に納得していなかったので気を引き締めた」という決勝では、他ブロックを勝ち抜いたカラオケ世界チャンピオンの海蔵亮太さん、タレントの松本明子さんに対し、『君がいたから』(Crystal Kay)で自身の持つ最高点に迫る99・870点を記録し、初のグランプリ優勝を決めた。100点を目指すための「エクストラチャレンジ」では『冬のうた』(Kiroro)を披露。99・924点と自身の持つ番組最高点を更新した。
「初めてグランプリを取れて素直に嬉しかった。練習の成果が出た」と笑顔を見せる佐久間さん。練習では1日12時間歌い続けることもある。以前の採点機では続けて100点を出すことができたものの「AI採点機はきまぐれ。こうすればと言葉にできるような攻略法が見つからない」と課題を語る。
いつか10冠を
「収録で100点を取れなかったのがだんだん悔しくなってきて」とすでに練習を再開。「100点に最も近い女の子」と呼ばれるようになり、「ものすごいプレッシャー。今までは憧れの先輩たちを追いかけてきたけど、追われる身になった。四天王の名に恥じないように努力していきたいし、皆さんの期待に応えられるように頑張っていきたい」と抱負を語る。同じ四天王として活躍し、「尊敬する先輩」の大学生・堀優衣さんの持つ10冠が目標だ。「まずは3連勝。そしていつか10冠できるようになりたい」と、今後の飛躍を誓った。
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