ナイトライブラリーに参加した中学生
新館移転オープンに向け、多摩市立図書館本館が５月７日に閉館した。市民からアイデアを募り職員と協働で企画された閉館記念イベントには多くの利用者などが参加し、慣れ親しんだ図書館に別れを告げた。
市民協働の企画実施
旧西落合中学校跡地を活用した市立図書館は、２００８年から市民の読書や学びの場所として暫定的に使用されてきた。しかし、今年７月に多摩中央公園の北西角地に新館がオープンすることから、移転準備期間前の５月に閉館することが決まっていた。
市民から募った閉館企画は、写真展「本館と桜」や応募者が図書館に一泊する宿泊会「ナイトライブラリー」、普段は入れない部屋や書庫を探検する「館内オリエンテーリング」、本館となりのグラウンドで「ありがとう」の人文字を作り撮影する記念写真撮影などが行われた。閉館前日には朗読イベントが実施され、無事閉館イベントは終了した。
ナイトライブラリーには約60人が参加した。八王子から家族で来た男性は「多摩市の友人に誘われて来た。星空観察が楽しみ」と語り、幼稚園からの友だちという中学生は「夜の図書館がどんな感じか知りたかった」と参加理由を話した。
同館の横倉妙子館長は「図書館の閉館を機に、普段利用しない方も参加していただき、市民と思い出作りをすることができました。グラウンドの人文字に参加していただいた子どもから年配の方まで多くの方と関わり、つながることができて良かった。新しい図書館へ期待する声も多かった。今回多くの方の声が直接聞けてとても感激しています」と閉館イベントを振り返った。
新館祝うイベントも
閉館期間中は唐木田、関戸、永山、東寺方など各地区にある図書館を利用することになる。また、スマホやタブレットで読める電子書籍の貸し出しを行うサービス「多摩市電子図書館」も同館ホームページから利用できる。
新館の多摩市立中央図書館は７月１日（土）にオープンする。ＳＮＳを利用した開館カウントダウンのほか、市民と協働で考えたトークイベントや講演会などが行われる予定だ。
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