多摩市では8月1日(土)から31日(月)まで、「多摩市版クールシェア事業」を実施する。地球温暖化対策として節電を目的に自宅でのエアコン使用を控え、街に出て商店や飲食店、商業施設を利用することで地域経済の振興に繋げることがねらい。市内全戸に配布中のパスポートを協賛店舗で提示すると、特典が受けられるという都内でも珍しい取り組みだ。
環境省では、地球温暖化対策の一環として電力量が増える夏に、家庭や地域で楽しみながら節電に取り組んでもらおうと、1人1台のエアコンの使用を控え、涼しい場所を多くの人と共有し、自然の涼を得られるところへ出掛ける「クールシェア」を推進している。
そこで多摩市が実施する今回の事業。今年で4年目を迎える。当初2年間は、公共施設や商業施設を市広報等で紹介する形で外出を推奨。昨年からは、省エネを地域活性化に繋げようと商店や商業施設に協賛を呼びかけ、市が発行する啓発誌(パスポート)を提示すると、それぞれの店舗で特典が受けられる多摩市独自としての事業を行っている。
初の試みとなった昨年は、79店舗が協賛。7月から9月末までの3カ月間実施し、1万6549人が利用したという。協賛店からは「環境問題への取り組みとして地域貢献ができるのであれば継続してやってみたい」といった声が複数挙がったことから、今年も実施することになった。
「楽しんで」
今年は、事前に協賛を募った結果、大学や映画館など、昨年よりも17店舗増えて97店舗が参加。これらの協賛店舗の情報と「ドリンク1杯サービス」「会計から10%割引」「オリジナルグッズのプレゼント」など各店舗で受けられる特典が紹介された啓発誌(パスポート)を制作。現在、市内全戸(約6万9千戸)にポスティングで配布されており、8月1日からの1カ月間利用することができる。
市環境政策課は「省エネ=我慢した生活というイメージがあると思う。こうした形で楽しんで省エネに取り組んでもらい、かつ地域経済の振興にもつながっていければ」と話している。
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