今年8月、各地で様々な競技の全国大会が行われる中、市内の学生たちが躍動した。多摩大聖ヶ丘高校ではダンスドリル部がPOM部門small編成で2位に輝き、漫画研究部は初の決勝に進む快挙を果たした。市立和田中学校の陸上部・野澤宰(つかさ)さん(3年)、浦野珠緒さん(同)、市立落合中学校の広沢優美(ゆみ)さん(同)も北海道で行われた大会に出場し、健闘をみせた。
3連覇ならず
7月30日から8月1日まで東京体育館で行われた「全国高等学校ダンスドリル選手権大会」に出場した多摩大聖ヶ丘高校のダンスドリル部。一昨年、昨年と2年連続でPOM部門small編成(カラフルなポンポンを使ったダンス演技・少人数編成)で優勝し、世界大会に出場している。
予選となる関東大会を突破し、3連覇をめざして臨んだ今大会。「緊張からか焦って踊っているのが伝わってきた」と顧問の藤永万里子教諭は振り返るように「演技が終わった後のメンバーの雰囲気がよくなかった」と部長の青柳菜々子さん(2年)。結果は部門2位。「メンタルの強さが足りずこういう結果になった。優勝を目指していたので悔しい」と全国2位にも満足してない。「みんなで高め合って、毎回うまく踊れるように練習していきたい。1位になれなかったので、これからそこをめざして取り組んでいきたい」「周りに影響されないように、どんな大会、どんな環境でも自分たちの演技ができるチームになりたい」と青柳さん、副部長の大津朱里(あかり)さんは今後に意欲を見せている。
予選突破で大騒ぎ
8月1日・2日に高知県で開催された”まんが甲子園”こと「全国高等学校漫画選手権大会」に出場した同校の漫画研究部。
全国357校が予選にエントリーし、事前に課されたテーマで各校が作品を制作。審査によって30校が全国大会に進める中、同校は部長の福田莉世(りせ)さん(2年)、伊藤聖那(せいな)さん(同)、松垣友也さん(同)、河本紗緒里さん(1年)のメンバーで臨み、2度目の全国の切符を掴んだ。「予選通過を聞いた瞬間びっくりして大騒ぎだった」と福田さんは振り返る。
本選は、当日発表されたテーマで5時間半以内に作品を仕上げるという過酷な条件の中、15校が進める決勝に残った。決勝では惜しくも入賞は逃したものの「楽しかった」とメンバーは声をそろえる。「時間がない中でそれぞれの分業制にするとか対策がわかった。一人ひとりの個性を大切に、それを作品に活かして来年の大会に臨みたい」と抱負を語った。
次はインターハイに
8月18日から北海道で行われた「全日本中学校陸上競技選手権大会」。和田中学校の野澤宰さんが110mハードルと四種競技、浦野珠緒さんが走り幅跳び、落合中学校の広沢優実さん100mと200mに出場した。
都大会で全国標準記録をそれぞれに突破し、同大会への出場を決めた3人。野澤さん、浦野さんは初めての全国の舞台で「自己ベストに少し足りなくて、自分の持っている力を出し切れなかった」「いつもと違って体が思うように動かなかったけど楽しむことができた」と健闘をみせるも、それぞれ予選で敗退。昨年に続いて出場した広沢さんは、負傷の影響もあり、思うようなパフォーマンスを見せられなかったものの、200mでは準決勝まで進んだ。「決勝まで残れなくて悔しかった」と振り返る。
「これを糧に高校でも続け、東京五輪や大きな舞台で活躍できる選手になりたい」(野澤さん)「高校でインターハイ優勝を目標に頑張りたい」(浦野さん)「高校でインターハイに行けるように頑張りたい」(広沢さん)とそれぞれに今後の目標を語った。
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