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多摩版 公開:2021年6月10日 エリアトップへ

市内医療財団 フレイル予防拠点を開設 関戸に「啓発していく」

社会

公開:2021年6月10日

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施設入口に立つ財団職員(中央が桐林さん)
施設入口に立つ財団職員(中央が桐林さん)

 多摩市内を中心に高齢者医療や介護事業などを展開する(社医)河北医療財団の多摩事業部が先月、体力や気力が衰え始めた要介護となる前の状態「フレイル(虚弱)」の予防を促す施設を開設した。聖蹟桜ヶ丘駅近くで、フレイルにならないためのアドバイスをもらえるなどするという。

 「あいフレイル予防センター」として先ごろ、オープン。フレイル予防の重要性を地域に伝える施設として同財団が企画し、所属する看護師や理学療法士が来場者の生活相談などに乗る一方で、フレイルに関する情報を発信していく。施設の利用は予約不要で無料とし、土日祝日を除く午前9時から午後4時30分の間、誰でも利用することができる。同財団担当者は「体力測定会や体操、健康講座なども開催していく予定。スタッフが施設にいるのは3日間ほど。ご利用下さい」と話している。

「予備軍」増加

 新型コロナの感染拡大の影響を受け、自宅に引きこもりがちとなり、フレイル予備軍になってしまう高齢者が市内でも増えているようだ。

 市の委託を受け、地域の介護予防教室で体操のレクチャーなどをしている同財団の理学療法士、桐林亜希子さんによると、緊急事態宣言が発令されたことなどから、およそ半年にわたり休止していた教室を再開し、利用する高齢者を対象にした体力測定会を実施したところ、過去3年間のデータと比べ悪化が目立ったという。なかでも、歩行に関する項目(5m通常歩行時間など)の悪化がみられ、「歩幅の減少や動作速度の低下が起きていると考えられた」という。

 「フレイルとなってしまわないようにするには、まず『自分は大丈夫』と思わず、専門家に確認してもらうことが重要」と指摘し、「緊急事態宣言下でも対策をしっかり行い、再開する地域の体操教室なども増えている。活用してもらいたい」と桐林さん。そして、「今は、フレイル予防につながる運動方法を自宅で学ぶことができる動画もたくさんアップされている。上手く活用してもらえれば」とも話している。
 

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