かながわ駅伝第二中継所でとん汁の振る舞いを行う白根自治会の会長 高山 廣一さん 白根在住 71歳
地域一丸の協力のおかげ
○…2月14日に行われる第70回「かながわ駅伝競走大会」。伊勢原市内唯一の中継所となる白根自治会館前では、毎年、白根自治会による「とん汁」の振る舞いが名物になっている。「自治会役員をはじめ、料理部、たくさんのボランティアの協力のおかげです。今年も多くの方が、中継所に応援に来てくれればうれしい」と笑顔で話す。当日の準備は早朝から。今年も温かい「とん汁」400食を用意し、ランナーと応援する観客をもてなす。
○…白根に生まれ、白根で育つ。6人兄弟唯一の男子で、小さい頃は地元の野山が遊び場だった。比々多中学、秦野高校、法政大学へと進み、卒業後はJAいせはらに就職。主に不動産等の資産管理の仕事を担当し、「市内の車で通れる道は、大体分かります」と笑った。過去には比々多小PTA会長、市青少年指導員の会長も歴任。現在は白根生産森林組合長も務める。
○…「地域の方々はもちろん、多くの人と繋がりが持てます」。自治会副会長を2年務め、今年度から会長となった。江戸時代の終わりには55世帯だった白根地区、現在は自治会には地区の8割を超える2000人以上が加入する。かながわ駅伝の選手の着替えや休息に利用される自治会館も2003年に建て替えられた、これを機に駅伝での振る舞いが始まったという。納涼祭をはじめ、地域を労う感謝祭、道灌祭りへの参加など、自治会の連帯感はバッチリ。「掃除やゴミ収集なども、多くの方にお手伝いいただいています」と感謝する。
○…10年以上続けているという「太極拳」が元気の秘訣。歴史が好きで読書も欠かさない。同居する長女夫婦に2人目の孫が生まれたばかり。孫の話になるとニッコリと嬉しそうに目を細めた。「受け継がれてきた地域の慣習を受け継いでいきたい。それぞれの故郷となる白根。これからも繋がりを持った地域社会でありたい」と微笑んだ。