伊勢原市商工会工業会の会長に就任した 長倉 博保さん 三ノ宮在住 52歳
支えることが誠意
○…「工業会には夢を実現するパワーがあります。先輩方の積み上げた石垣の上に立たせて頂いていること、感謝の気持ちでいっぱいです」。5月18日の総会で第6代工業会会長に就任。その重責に緊張しながらも周囲の協力を得て新たな船を発進させた。「私たち役員は縁の下の力持ち。会員の気持ちや発想に耳を傾け、実現する支えになりたい」と微笑んだ。
○…静岡県生まれ。平塚市を経て中学2年に伊勢原へやってきた。父が1973年に立ち上げた(有)長倉塗装工業。10歳の頃には自然と仕事の手伝いを始めたという。「『お手伝い偉いね』と褒められたことが嬉しかった」と照れ笑い。高校時代も休日は手伝いを続け、卒業後はそのまま家業に入った。それから30年以上、2008年には後を継ぎ社長となる。「塗装はスパンの長い仕事。完成を見て喜んでくれる姿はもちろん、前の仕事の良さでリピートしてくれる人が嬉しい」と笑顔で話す。
○…工業会の初期メンバーとして外での人脈を広げる父親を支え、家業をしっかりと守り続けてきた。社長就任を機に自身が工業会へも顔を出すようになり、ロータリークラブや市民活動にも積極的に参加。新しい人との繋がりを作ってきた。引き受けたことはどんなことでも一生懸命。「職人の仕事は技術と誠意。それが全てで大切なこと」と力強く話した。
〇…会長就任後はまとまった時間が取れないのが悩みのタネ。そんな中でも大好きな戦国時代の本を読むことでリフレッシュする。ラーメンと辛いものが大好きで、それは遠出の際の楽しみだ。商工まつりにロボット製作、待ち構える事業はたくさん。「いい人に囲まれていることがありがたい。街をつくる人の一部になれるように頑張ります」と工業会の舵を取る。