竹を使ったワークショップなどを手掛ける 小澤 孝康さん 西富岡在住 38歳
いつでもポジティブ
○…大山地区で行われているマルシェで、竹を使ったワークショップを開催し、竹灯籠の作り方などを手ほどきする。このほかにも、伊勢原青年会議所が実施した禊の大滝周辺整備や、地元サッカーチーム、伊勢原FCフォレストの竹のすね当て作り教室への協力など、竹が縁で活動の幅が広がっている。「やり始めたら、思った以上に竹に興味を持ってくださる方が多かったので驚いています」と話す。
○…1983年生まれ。西富岡の国登録有形文化財、小澤家住宅の30代目。幼少期は空手やサッカー、競技かるた、中国語など興味を持ったものに、とことんのめり込んだ。母が音楽の教室を主宰していたことから、音楽発表会には幼稚園年少から小学6年生まで参加。「おかげで人前に出ても恥ずかしいことはなくなりました」と笑う。「母親のことを尊敬しています。自由にやらせてくれて、自分で考える力を付けてくれた」
○…24歳から37歳まで、社会福祉法人や医療法人、民間企業で介護職の仕事に従事した。以前から独立志向があり、昨年9月に竹林整理や竹チップを販売する、(株)梅鉢TMCを設立。代表取締役に就任した。介護現場で知り合った仲間3人で立ち上げた会社も、今では6人に。「50年後の孫世代までに、日本の竹林すべてを時代に合わせて整えたい。継続していくためのシステムを構築したい」と力強く語る。
○…27歳で結婚し、3人の子宝にも恵まれた。「子どもたちには目の前のことだけではなく、世界を見て育ってほしい。その手助けができたら」と、父親の表情を見せる。自身のことを「ポジティブな凡人」と称する。「『リスクを負わないことがリスク』という言葉が好き。挑戦する気持ちを持ち続けたい」