伊勢原市子ども会育成会連絡協議会の会長 中村 昌彦さん 石田在住 53歳
活動で地元が近づいた
○…「子ども達が胸を張って『ふるさと』と言えるような伊勢原。それがいい」と微笑む。『市子連』の通称で親しまれる、伊勢原市子ども会育成会連絡協議会の会長に就任した。「地区の子ども会が単独では出来ないことを解決するのが市子連。安心して子ども達が外で遊べる地域づくりをお手伝いしたい」と話す。
○…子どもの頃はジャズが子守唄の代わり―。実家は三重県伊勢市の伊勢神宮の近くでジャズ喫茶を営んでいる。16年前に転勤をきっかけに伊勢原市へ。「伊勢から伊勢原へ、昔の人々と同じルートです」と笑う。航空地図をはじめ空間情報を扱うアジア航測(株)に勤務、忙しい仕事の合間に子ども達との時間を大切にしたいという想いもあり、地区の子ども会役員に。活動は8年目を迎えた。昔は係わりの少なかった地元だが、今では『市子連のおじさん』として、街でも子どもが声を掛けてくれるのだとか。「やって良かった。子ども会の活動を通じて、地元がずいぶんと近づきました」という。
○…中学時代からずっと続けている趣味のカメラを活かして、子ども会では『自称・写真班』としても活動する。「自然で楽しい雰囲気の写真を残したい」と話す。市子連のホームページも担当し、トップ写真も自身で撮影。「もっと、しっかりと更新しなければ」という。もちろん家族写真も担当、「子どもが最近写真を撮らせてくれなくなってきた」と、ちょっと残念そう。
○…子ども会の加入者は市内全小学校で6割以下となり、年々減っているのが実情だ。地域によって加入率の差が大きく、多くの人に参加してもらうための活動が急務。「震災で地域ネットワークの大切さを感じました。ネットワークの数は多いほうが良い。ぜひ子ども達と遊ぶ時間を子ども会で作ってほしい」と親子で参加できる事業も計画中だ。