創刊から1,000号を迎えた伊勢原市広報の編集長を務める 目黒 明さん 市広報広聴課長 53歳
市民に親しまれる紙面を
○…市政情報や地域のイベント情報を発信する市広報。市職員や市民編集員らが協力しながら月2回のペースで紙面を発行している。「分かりやすく、見やすく、読みやすく」を合言葉に編集作業は進められ、時には意見が衝突し合うこともあるが、「それはより多くの方々に読んでもらいたいというメンバー全員の情熱ゆえ」だ。紙面作りはそうした熱気の中で日々行われている。昭和46年3月の創刊から40年。10月1日号が1,000号を迎えた。
○…広報を発行する広報広聴課に異動して1年半が経った。編集長の立場で取材や編集業務に携わっているが、「自分は何も貢献できていません。これまで広報作りに関わった多くの先輩方が地道に取材をされ、発行を重ねてこられたからたどり着いた大台です」。節目の紙面をめくりながらそう話す。
○…大山に3兄弟の末っ子として生まれた。少年時代はおとなしい性格で、大山こまで遊ぶのが大好きな地元っ子だった。大山小・山王中・伊勢原高と進み、大学卒業後は「地元のために働こう」と市役所に入庁。これまで福祉部門、都市整備、教育委員会などで汗を流した。27歳で結婚し、現在は横浜市に妻と3人の子どもと暮らす。家では掃除や食器の後片付けも率先してこなし妻をサポート。「家族サービスだよ」とこの時ばかりは夫の表情をみせる。
○…広報広聴課に行くと、いつでも惜しみなく情報をくれ、写真提供の急な依頼にも快く応じてくれる。「タウン紙、日刊紙、市広報とそれぞれに違いはあっても、それを読む市民の役に立つことが何より大切」と強調する。「これからも皆で協力して、市民に親しまれる広報をこつこつと作ってまいります」。10万を超える読者への責任は記者として大いに共感できる。その重圧を経て1,001号が間もなく発行される。