今月25日に行われる「第21回伊勢原市グラウンド・ゴルフ大会」を準備中 小島 利明さん 市グラウンド・ゴルフ協会会長 74歳
健康広めるこの笑顔
○…高齢者向けのスポーツとして注目されるグラウンド・ゴルフの大会が今月25日、総合運動公園で開催される。大会を主催する市グラウンド・ゴルフ協会の会長として準備に奔走中。元々自身も選手として出場していたが、今回は県内から800人以上が参加するため、裏方として大会を支える。だが「準備も楽しい」とにっこり。身振りを交えた大きな声が印象的だ。
○…グラウンド・ゴルフは、ボールをクラブで打ってホールポストと呼ばれる輪の中に運びその打数を競う。1982年に鳥取県で始まり、全国に普及していった。競技を始めたのは53歳の時。当時市内で珍しかったクラブチームを有志で作り、「スポーツ好きの血が騒いで」瞬く間にのめり込んだ。クラブ設立と同時期に発足した県協会にも参加、今も競技愛好家にルール指導などを行う。また、おととしから会長を務める市の協会でも競技の普及に尽力する。
○…横須賀出身。高校ではかねてより関心のあった電気製品の設計や製図を学び、卒業後は電線設計などを行う会社に就職した。社内にあった野球チームに所属、常にスポーツととなり合わせだった。伊勢原との縁は40年ほど前から。会社の移転がきっかけだった。これまでグラウンド・ゴルフ協会のほか、市野球協会の理事を務めるなど伊勢原での活動はさかん。現在は秦野市に妻と2人で暮らすが「伊勢原はとても愛着のあるまち」と話す。
○…63歳で会社を退職、今は県協会の会長としても忙しい毎日を送っている。グラウンド・ゴルフのクラブチームは今や市内に5つ、競技人口は300人を超えた。「生涯スポーツとしてもっと普及させる」のが会長としての抱負。「楽しく健康になれるのがグラウンド・ゴルフです」と競技の魅力を語るその表情を見てこっちまで笑顔になった。